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    1メートル以内のパットを(ほぼ)100%成功させる方法【初心者ゴルファー必見のパター入門】

    単純そうに見えて、実はとても奥が深いパッティング。長い距離や短い距離の打ち分け方、傾斜の読み方など、どこから手を付ければいいか分かず、初心者をはじめ困っているゴルファーも多いのではないでしょうか。そこで今回は、短い距離に絞って「1メートル以内のパット」が確実にうまくなる構え方や練習方法を紹介します。1メートル以内のパットが入るようになれば、3パットや4パットが減ってスコアアップにもつながるでしょう。(本記事はゴルフ雑誌『ALBA 828号』掲載のアルバビギナーズクラブを再構成)

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年9月19日 04時25分

    • レッスン
    • パター
    目次 / index
    1メートル以内のパットを確実に入れよう!
    1メートル以内のパットを確実に入れよう! (撮影:佐々木啓)
    • STEP1〜STEP3。ワキをしっかり閉め、ヒジからヘッドまでの一直線をキープするのが大事
    • バックスイングでは右肩、フォローでは左肩を上げて、肩のタテの上下動だけで打つ(詳しくは小祝さくらのパター連続写真をチェック)
    • 小祝さくらの肩の動きに注目。バックスイングでは右肩、フォローでは左肩を上げて、肩のタテの上下動だけで打っている
    • 小祝さくらの肩の動きに注目。バックスイングでは右肩、フォローでは左肩を上げて、肩のタテの上下動だけで打っている
    • 小祝さくらの肩の動きに注目。バックスイングでは右肩、フォローでは左肩を上げて、肩のタテの上下動だけで打っている
    • 小祝さくらの肩の動きに注目。バックスイングでは右肩、フォローでは左肩を上げて、肩のタテの上下動だけで打っている
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    単純そうに見えて、実はとても奥が深いパッティング。長い距離や短い距離の打ち分け方、傾斜の読み方など、どこから手を付ければいいか分かず、初心者をはじめ困っているゴルファーも多いのではないでしょうか。そこで今回は、短い距離に絞って「1メートル以内のパット」が確実にうまくなる構え方や練習方法を紹介します。1メートル以内のパットが入るようになれば、3パットや4パットが減ってスコアアップにもつながるでしょう。(本記事はゴルフ雑誌『ALBA 828号』掲載のアルバビギナーズクラブを再構成)

    【肩のタテの上下動だけで打つって本当?】小祝さくらのお手本パターを連続写真でチェック

    1.アドレスの重要性(1メートル以内は構え方で9割決まる)

    1メートル以内のパット成功のポイントは、真っすぐ目標に向かって打てるかどうか。そのためには、ラインの曲がりや距離感に気を使うよりも、正しいアドレス、正しい構えを覚えることのほうがよほど重要です。

    再現性の高い、正しい構えを身につければ、カップインの確率は格段に上がります。1メートル以内のパットは、構え方で9割決まるといっても過言ではありません。

    パターはドライバーやアイアンと違って、コロがすために作られたクラブです。長さも短くボールを遠くまで飛ばす必要もありません。したがって自ずと構え方も違ってきます。

    最も異なるのは、腕の角度。

    ボールを遠くまで飛ばしたいドライバーやアイアンは、スイング軌道を大きく、腕をスピーディに動かす必要があるため、肩からほぼ真下に腕を下します。

    しかし、正確な方向性と距離が求められるパターでは、必要以上に腕が動かないよう、ヒジから下を固定する構えが重要なのです。

    2.パターの構え方の手順

    正しいアドレス、正しい構え方を覚えるために、グリップの握り方からアドレスの方法までの手順を確認しておきましょう。

    パターの握り方

    パターの握り方には定番がなく、自分の握りやすいようにといわれていますが、基本となる握り方は何種類かあります。ここでは基本的な握り方を3種類紹介します。

    オーバーラッピング

    クラブの握り方のオーバーラッピングとほぼ同じ握りです。クラブを握った左手に右手をラップ(被せる)するようにして握る方法がオーバーラッピング。左手の人差し指に、右手の小指を被せます。

    逆オーバーラッピング

    同じように握って、左手の人差し指を右手の小指に被せる握り方が逆オーバーラッピングです。どちらの握りでも、両手の親指はグリップの表面の平らな部分に真っすぐに置きます。

    初心者の人は、オーバーラッピングか、逆オーバーラッピングのどちらかが受け入れやすいと思います。他のクラブとほぼ同じ握り方なので違和感がなく、すんなり入れる握り方です。

    クロスハンドグリップ

    オーバーラッピングの右手と左手の位置を入れ替えて握る方法です。グリップの手前を右手で握って、左手は右手の親指を包むように握ります。

    右手で押すよりは左手で引く感覚の方が強く、右手が強すぎてコネてしまう、方向が安定しない人におすすめの握り方です。

    より詳しくは関連記事より「パターグリップの握り方を見直してみませんか? 代表的な握り方を5種類紹介」をご覧ください。

    アドレスの方法

    パターは、ショット用のクラブより短く作られているため、少し前かがみになります。

    また、(1)フェースの向きを目標のカップ方向に合わせ、ボールとカップを結んだ線(ターゲットライン)とスタンス(両足のツマ先を結んだライン)を平行にすること、(2)ヒジから下を固定すること、がポイントとなります。

    パターの構え方には何通りかありますが、初心者には、前傾する前に、先にヒジを90度に曲げて構える方法が有効です。

    前傾した後にヒジを曲げると、ボールとの距離が近くなったり、腰の位置が低くなったりと正しく構えにくくなる可能性があるからです。

    以下、初心者におすすめのアドレスの手順を、順に解説します。

    【STEP1】
    ボールの手前でパターを握り、直立姿勢からシャフトが地面と平行になるように腕を伸ばします。手元は胸の高さに合わせて、手元がボールのほぼ真上に来るよう足の位置を調整します。

    【STEP2】
    次に両ヒジを90度に曲げて体にくっつけます。このとき、ヒジ、手元、パターのヘッドまでが一直線になっていることを確認します。グリップエンドがおへそ付近を向いていればOKです。

    【STEP3】
    ヒジからヘッドまでの一直線をキープしたままで、上半身を前傾させます。頭の位置がボールの上に来た時点で前傾を止めて、ヘッドをボールに合わせます。

    前傾してもワキはしっかり閉めたままで、STEP2で作ったヒジからヘッドまでの一直線もキープします。

    STEP1〜STEP3。ワキをしっかり閉め、ヒジからヘッドまでの一直線をキープするのが大事

    STEP1〜STEP3。ワキをしっかり閉め、ヒジからヘッドまでの一直線をキープするのが大事

    スタンス幅

    スタンス幅(構えるときの足の幅)は肩幅程度。狭い方が軸がブレにくく、打点が安定します。

    フェースの向き

    フェース面はカップの方向、スタンス(両足のツマ先を結んだライン)に対して直角です。

    スタンスがボールとカップを結んだ線に対して平行であれば、フェースも目標方向に正しく構えられます。フェースが目標を向いていないと、真っすぐ打っても入りません。

    ボール位置

    ボール位置はやや左足寄り、左目の下です。そうすることで、ヘッドが体のセンターになり、左右対称のストロークを作りやすくなります。

    3.パットは上半身だけで打とう(パットの軌道はストレート)

    真っすぐコロがすことが目的である、1メートルのパットにおいて、必要な軌道は「ストレート軌道」です。

    ドライバーやアイアンなど飛距離が欲しいショットには、クラブにスピードがつきやすい「円運動」が適しています。ミート率は不安定になりますが、多少打点がズレても、ボールがコース内に残っていればなんとかなります。

    しかし、1メートル以内のパットでは、打点が数センチもズレてしまうと、決してカップには入りません。

    ドライバーやアイアンなどのショットで使う「腰を回す」動作は、短い距離のパッティングでは不要となります。腰を回してしまうと、肩も横回転に動き、ヘッドが円軌道に近くなり、その分ミート率が不安定になるのです。

    そのため、パットにおいては、ぜひともストレート軌道を身に付けれなければなりません。

    以下、パットをストレート軌道で打つための手順を解説します。

    肩を上下(タテ)に動かして打つ

    ストレート軌道でボールを打つためには、肩の動かし方が重要です。

    バックスイング(パターを後方に引く動作)では、右肩が上がって左肩が下がり、フォロー(ボールを打ったあとに目標へパターを振り抜く動作)では、左肩が上がって右肩が下がります。

    このように肩が縦方向の動きをすることで、パターを真っすぐ動かせます。

    バックスイングでは右肩、フォローでは左肩を上げて、肩のタテの上下動だけで打つ(詳しくは小祝さくらのパター連続写真をチェック)

    バックスイングでは右肩、フォローでは左肩を上げて、肩のタテの上下動だけで打つ(詳しくは小祝さくらのパター連続写真をチェック)

    振り幅はスタンス幅程度

    1メートル以内のパットではストレート軌道なら、上りのラインでも振り幅はスタンス幅程度です。フォローでも下半身は固定したままで、ヘッドはストレート軌道で動きやすくなります。

    1メートル以内の短い距離のパットではヘッドを返さない

    1メートル以内の短い距離ではフェースは返さず、ヘッドは真っすぐ出すように打ちましょう。

    ストレート軌道で打ちたい場合、フェースを返す(フェース面を内側を向ける動き)とフェースの向きが真っすぐではなくなり、軌道もブレやすくなります。フェースはアドレスでセットした目標方向を維持したまま振ります。

    4.家でもできるパター上達ドリル

    パット練習と聞くと、パターマットでボールを打つイメージを持つかもしれません。しかし、初心者はボールを打つ練習をするより先に、型をマスターした方が上達しやすいです。ラウンド経験が少ないうちからボールを打つ練習をすると、カップに入れることを意識しすぎて、ストロークの練習にならないからです。

    ここでは、家でもできる、ボールを打たないパター上達ドリルを2つ紹介します。

    両ワキにクラブを挟んで振り子のように素振り

    「肩を縦に動かす型」を覚えるには、両ワキにクラブを挟んだ素振り練習が効果的です。

    クラブを1本横にして両ワキで落ちないように挟みます。この体勢でパットのアドレスを作って素振りをしてください。バックスイングで右ワキ側のクラブの先が真上に上がればOKです。

    左右対称の振り幅でクラブが落ちないように、ワキは締めたまま振ってください。最初の頃は右肩が前に出やすいので注意が必要です。

    頭やお尻を壁につけて軸ブレ解消

    家の壁を使った素振りも効果的です。

    壁に頭をつけて目線を下にしたまま素振りをすると、頭を動かさずに肩を回す練習に、お尻をつけたまま素振りをすると、下半身を使わずに打つ練習になります。

    5.パターの種類と特徴

    パターはいろいろな種類が販売されています。見た目や振りやすさで自分に合った1本を見つけてください。代表的なパターの種類を紹介します。

    ブレード型

    細長い長方形のヘッドを持ったパターです。直線的で刃のように見えるところからブレード型と呼ばれています。最もオーソドックスなタイプで価格もまちまちです。

    コンパクトで操作性が良く、直線的な形状で目標に合わせやすいパターです。

    マレット型

    ヘッド後方に半円形の膨らみを持たせたパターです。マレットは木槌の意味ですが、かまぼこの切り口に似ているところからかまぼこ型とも呼ばれます。

    重心がヘッド後方にあり、ストロークでブレにくく直線的に振りやすいパターです。

    操作性を生かしやすいブレード型よりミスに強く、ネオマレット型より扱いやすいバランスの良さがマレット型のメリット。たくさんのパターを試打をしたうえで迷った場合は、マレット型を選ぶといいでしょう。

    ネオマレット型

    マレットの改良版がネオマレット型です。ヘッド後方のかまぼこ型のふくらみを、より大きくして四角に近い形状を取り入れています。

    四角いぶん目標に合わせやすく、重心が後方にあるため、オートマチックに真っすぐ打つことができるパターです。

    より詳しくは関連記事より「パターの種類を知って、自分に合った最高の一本を見つけよう!」をご覧ください。

    6.グリーン上のマナー

    自分の順番を待つ間、パットを打つ人の近くや、真正面に立って視界に入るのはマナー違反。自分のボールが近くにあっても、邪魔にならない位置まで移動して待つようにします。

    また、人のラインを踏むこともマナー違反です。ラインとは、パッティングする際、打ったボールが転がるであろうカップまでの通り道のこと。打つ人によってラインの読み方が違うので、ボールとカップの間は横切らない方が賢明です。

    グリーン上のマナーは初めは戸惑いますが、やがて馴染んで自然とできるようになります。初心者の頃から意識して習慣づけておきましょう。

    7.まとめ

    1メートル以内のパットは、カップの中央に向かって真っすぐ打つことを意識すれば高確率で入ります。そして真っすぐ打つために重要となるのがアドレスです。

    この記事で紹介した構え方や打ち方を参考に練習してみてください。1メートルのパットに自信が持てれば、長い距離を打つときも冷静に対処できるようになるでしょう。

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