後編|石川遼が大切にするスイングの核心「スイングのリズムと最下点」【動画リンク有】
スイングが安定できれば、緊張している時でも自分のスイングができるはずだ。その鍵を握るのもう一つのポイントは最下点だと石川遼は言う。自分のスイングの最下点がわかればミスヒットは減っていきスコアアップ間違いなし!
配信日時:2023年3月7日 11時29分
スイングの最下点
スイングの円には最下点があって、最下点まではクラブは上からくるのですが、そこを過ぎたあと上がっていきます。
パターも含めて、14本すべてのクラブに円があって、最下点がありまので、僕はそれを意識するようにしています。
皆さんは、自分のスイングの最下点がどこにくるのかご存知でしょうか?
ちょうど右足と左足の間だと思うかもしれませんが、体重をどちらに多くかけているかによって、それはかなり変わってきます。
たとえばアイアンでボールの先のターフを取れているとしても、それは意識的にできてしまうことなので、「最下点がちょうど両足の間にある」ということにはなりません。
ですから、自分の自然な最下点はどこなのかということを改めて確認してほしいと思います。
自分の最下点を見つける方法
最下点を見つけるために何をするかというと、素振りです。
ベアグランドなどで両足の真ん中に線を引いてもらって、目をつぶって連続でスイングしてみてください。
線に対してヘッドを入れようとするのではなく、軸がブレないように自然に振って、どこに接地したかというのを確認してほしいんです。
一番多く跡がついているところがそのクラブでの自分の最下点です。
それがわかれば、自分にとっていいボールの位置というのがわかります。
最下点を知って自分にとって最適なボールポジションを探る
たとえばサンドウェッジでは、ボールは自分から見た場合、最下点の左側ではなく右側にあったほうがいいというのは、皆さん理解できると思います。
サンドウェッジは下から上に打ってしまうと、ロフトがついてしまって飛ばなくなりますし、ダフリやトップの原因にもなりますよね。ですから、アイアンはボールの先に最下点がくるように置いたほうがいいと思います。
つまり、最下点を知っておかないと、ボールの正しい位置が決められないわけです。
僕もお教えする場合は「右に置いてください」「左に置いてください」といったりしますが、それはその相手の最下点を見ているわけです。やっぱり人によって体重のかけ方は違いますし、ボールの位置も違ってくるんです。
たとえば、体重が極端に右にある人の最下点は、右足の前あたりにきてしまいます。そういう人がボールを両足の間に置いて、ボールの先のターフを取らなきゃいけないと思いながら振ろうとしても、どう打っていいかわからなくなると思います。無理に打とうとしてダフったりトップしたり、結局ターフの取り方がわからないというふうになってしまう。
ですから、さっきの地面に跡をつける素振りで最下点を確認してください。
人によってボールポジションは変わってきますので、人と比べて右寄り・左寄りあると思いますが、自分にとってちょうどいい位置なら問題ないと思います。
僕の場合は、普段は体重配分をそんなに変えずに、最下点はちょうど右足と左足の間にくるので、そこにボールがあると、打ちに行かなくても自然と打てるような感覚になります。
皆さんも、クラブによっての自分の最下点というのを、素振りで確認していただきたいなと思います。
最下点を知ることは、その人にとって最も効率良くボールに当てられる、高い確率でミスヒットしないようにできる、一番の近道じゃないかなと思ってます。そしてその最下点の近くにボールを置くことで、特にアイアンはミスヒットが減ると思います。
詳しい内容は動画をご覧ください。
■石川遼(いしかわ・りょう)。1991年生まれ。2007年5月、国内男子ツアー初出場となった「マンシングウェアオープンKSBカップ」で、史上最年少の15歳8ヶ月で優勝を飾り、2008年1月にプロ転向を表明。プロ1年目に史上最年少での1億円プレーヤーとなる。2010年5月には「中日クラウンズ」で優勝、最終日にマークしたスコア「58」が、「世界最少ストローク」としてギネスブックに正式に認定される。
石川遼 レッスン動画
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#4 | スイングの最下点・練習法編 |
#5 | クラブに力を伝えるコツ |