勝みなみのドライバーレッスン取材に密着!
ゴルフ雑誌『アルバトロス・ビュー』の勝みなみのレッスン撮影の現場に潜入!勝みなみが考える「曲げないドライバー」について、記者Kが取材をしながら紐解いていく。
配信日時:2023年6月28日 00時22分
「曲げないドライバー」オープンスタンスとインサイドアウト
記者K:スタンスをスクエアからオープンに変えていったことを中心に取り上げたくて。
勝みなみ(以下:勝):オープンにしてインサイドアウトにスイングするほうが、自然と体が振れて、その中でまっすぐ行ったほうが、プレーにも体にもいいかなって思って。
記者K:質問形式で行くんで、軽快なトークで!
勝:軽快なトークで(笑)
勝:ずっと右プッシュしてる球が多かったんですけど、そのわりに飛んでるなという話になって。ちょっとじゃあ左向いて打ってみようかって打ったんですよ。
今まではスクエアに構えて右に出てたのが、左を向いたことでまっすぐ出て行きたい方向に飛んでるっていうことに気がついて。
自分のスイングじゃなくて、スタンスがそもそも自分の体が振りやすい所より右を向いてたんだっていうことに気がついたんです。
「曲げないドライバー」スイングの注意点
記者K:球を捕まえるためにはどうすれば…… 、どういうことが大事かな、と。
勝:う〜ん……。とにかくインアウトを守ること。
勝:私は本当にこう構えてるんですよ。で、極端に外側に向ける。狙いよりももっと右に向けてインアウトをとりあえず体に染み込ませる 。
記者K:あ!......そういうのやってる?
勝:ウン。だけ。
記者K:あ、そうなんだ(笑)
勝:自分が本当に構えやすい位置まで足を持っていくんですけど。
記者K:それは、自分がスクエアからくるっと回っていく感じですかね?
勝:そうです! 回っていくと同時にフェースまで回っていくと思うんですけど、そうじゃなくて、フェースは自分の向きたい方向に向けながら、回していく!
「曲げないドライバー」重心の位置
記者K:重心はずっとカカト……カカトっていうか、くるぶしの下だよね?
勝:はい……、う〜ん。でも、よく考えてみてください!
勝:私の考えですけど、私的にはハンマー投げのイメージで打ってるんですよ。ハンマー投げってインサイドアウトじゃない ?
(記者Kぐるぐる回る)
――右足重心で投げないとね。
勝:そう! それが一番パワーが伝わりやすいってことじゃないですか。だってあんなに重いモノを、あんなに振り回して、まっすぐ80mとか飛ばすわけでしょ? だから、体の近くを通って、こうやって放したほうが飛ぶし、コントロールもできるってことですよね? きっと。
記者K:そう考えたら、カカト重心のほうがいい?
勝:そう。カカトで、開いて、インサイドアウトのほうがいいんじゃないかなって。
記者K:これ(結び目を作ったスポーツタオル)をハンマー投げみたいに実際に投げて。
勝:ハンマー投げやったことないんだよな(笑)
記者K:これ面白いね!
――いい練習になりそうだね
勝:確かに。
記者K:これ面白いね!(2回目)
勝:「私のスイングってちょっとハンマー投げっぽいよね」みたいな話で。ハンマー投げって、棒立ちでインサイドアウトでこうバァーッて放すようなイメージじゃないですか。私はそういうイメージだったんですけど。
勝:なんかそれが自分には合ってるんだろうなと、その母の話で気がついて。じゃあもうオープンスタンスでインサイドアウトをずっとやり続けようかなと思って。
「曲げないドライバー」手の使い方
記者K:例えば入るときにこう、左肩を開かないほうがいいとか、手を返したほうがいいとか、どういうイメージを持ったら?
勝:私の場合は手首を使わない。インサイドアウトなんで、ここで手首を使ってしまったらチーピンが出る。なので、こういう風に持っていくイメージ。運んでいくイメージ。
記者K:すげえな!(笑)
勝:多分、構えから私、フェースは開いてるんですよ。
記者K:え? ドライバーでも?
勝:はい。こういう感じです。
記者K:ドライバーも?(2回目)
勝:ドライバーも! 体で押すイメージ。
記者K:レベルアップしてますね、だいぶ……かなり!
勝:フォローの出し方は、押していくようなイメージですね。インサイドからアウトサイド、右側にこう押していく。
記者K:手首を返しちゃダメだってこと?
勝:返っちゃうんだけど、でも、意識は返さないようなイメージ。持っていくようなイメージで振る。
「曲げないドライバー」アドレス時のポイント
記者K:アドレスで、以前は猫背がよいと、カカト体重で。その辺はどう?
勝:カカト体重は変わってないです。猫背は……、極端にオープンスタンスにしてからはやってないです。
記者K:じゃあ、アドレスではどういう大事なポイントがある?
勝:う〜ん、とにかく、怖がらずに左を向くこと! ただそれだけ!
記者K:ちょ、もうちょっと、それは置いといて(笑)もう少し深めていきましょう(笑)
記者K:アドレスで注意していることを教えてください。
勝:はい。オープンスタンスもそうですけど、カカト重心で構えるようにしてます。私って結構、ツマ先っていうよりはカカトで蹴るんです。そっちのほうが、クラブとかボールにパワーが伝わりやすいかなと思って、カカト重心にしてます。
記者K:ツマ先だとどうなります?
勝:ツマ先だと、……。
勝:でもスクワットとかしてて、立ってるときってどうですか、みなさん?! ツマ先で立ちますか?
記者K:立たないッス……。
勝:立たないですよね? 絶対にカカトとか、真ん中でちょっとカカト寄りじゃないですか? つまりそこが一番体に負担がかからないし、いい位置なんですよ。だから、基本はそこで押すイメージです。そこに体を置くイメージです。
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勝みなみ(かつ みなみ)
8歳からゴルフをはじめ、12歳で「全国小学生ゴルフトーナメント決勝大会」優勝。中学3年時には「全国中学校ゴルフ選手権春季大会」を制すなど才能を発揮した。鹿児島高等学校に進学した2014年にはレギュラーツアーの「KKT杯バンテリンレディス」で史上最年少アマチュア優勝を果たして、一躍注目を浴びる存在となった。17年のプロテストに合格し、プロ転向。同年ステップ・アップ・ツアー「山陰合同銀行 Duoカードレディース」を制すると、18年の「大王製紙エリエールレディス」でプロとしてレギュラーツアー初優勝。前評判に違わない活躍を見せた。2021年の「日本女子オープン」でメジャー初優勝。2022年「楽天スーパーレディース」ではツアー史上初の72ホールノーボギーVを達成した。同年の日本女子オープンで史上3人目の連覇を達成。同年の予選会を突破し、2023年からは主戦場を米国に移している。
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