芝質に応じて打ち方を変えればミスが減る!藤田寛之がアプローチの極意を実践解説
海外ツアー挑戦で、日本とは違う芝質を痛感した藤田寛之が、新たに習得したアプローチの打ち方を実践解説!芝質に応じて打ち方を変えればミスも激減する。アマチュアには見逃せないプロ技を伝える。『トッププロレッスン K's STUDIO』藤田寛之編より(撮影日:2022年2月21日)
配信日時:2023年6月27日 07時16分
芝によって変えたアプローチ
深堀圭一郎(以下:深堀):海外に行って、いろんなグリーンやいろんなコースが出てきて、自分が国内で練習してきたことが通用しないとか、もうちょっと何かしないと自分らしくできないってことに、また新しい壁が見えたとこもあるじゃない。その時はどうやって乗り越えていきましたか?
藤田寛之(以下:藤田):なかなか乗り越えられなかったというのが、自分の中での結論なんですけど、アプローチに関しては、コーライ芝じゃなく洋芝だったりするので、そのためにウェッジを変えたりしていました。コーライだと上から打ってボールにスピンをかけるんですけど、その打ち方だと弾かれてしまうので、打ち方自体を払う打ち方に変えました。
深堀:海外に行くといろいろな芝があるので、その経験が若いうちにできるのは良いことですね。自然に覚えるのは大きいもんね。
藤田:頭でなく、感覚でとらえられるのが良いですね。そういう時間は必要なんじゃないかと思いますね。
芝質によって打ち分ける
深堀:ここは人工芝ですけど、芝の違いでどういう風に打ち方を変えるのか、ちょっと打ってもらっても良いですか。まずは日本の芝で打つ打ち方を教えてもらっても良いですか?
藤田:フェースをオープンにして、ボール位置は右足前でちょっと上から潰すように打ちます。
深堀:ちょっとバンスを当てながらポンって感じなんですね。
藤田:バンスの弾きを感じながらそれをスピンに変えるイメージです。
深堀:オーガスタなどの洋芝の時はどうやって打っていますか?
藤田:フェースを開くと、バンスを使うことになるので、フェースはほとんどスクエアでボールの位置が真ん中くらいにします。打ち込むとバンスが当たるので、打ち込まずに払い打つイメージです。
深堀:払うというのはフォローの意識が強くなるんですか?
藤田:フォローの意識が強くなります。
深堀:バックスイングもあまりコックを使わずに自然になっていますよね。
藤田:そうですね。グリーン上でもグリーンを噛むスピンではなく、自然に上から落ちてくるようなボールになります。ウェッジのロフトも日本だと58度とか59度なんですけど、海外へ行くと、60度とか62度にします。
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藤田寛之(ふじた ひろゆき)
97年の「サントリーオープン」でツアー初優勝。グリーン周り、パッティングの上手さはツアー随一。2010年は年間2勝を挙げ初めて年間獲得賞金1億円を突破し、12年には4勝を挙げて賞金王の座にもついた。19年には史上6人目となる生涯獲得賞金15億円に到達した。
深堀圭一郎(ふかぼり けいいちろう)
1992年のプロ転向から初シード獲得までに5年を費やしたが、以降はツアーの中核選手として活躍。07年、10年には選手会長に就任した。2000年、01年の「住建産業オープン広島」では、続けてジャンボこと尾崎将司に競り勝った。03年の「日本オープン」では、最終日に5打差を逆転して優勝し、自身初の日本タイトルを獲得。05年にはシーズン2勝を挙げて、賞金ランキングは自身最上位の3位に入った。09年後半には、左足裏の痛みが悪化してツアーを離脱し、11年には手術を行った。翌年12年に賞金シードに復帰してから4年間シードを維持したが、16年には102位に陥落。17年は生涯獲得賞金25位以内の資格で参戦したが、賞金ランキングは91位とシード復活を果たせず。50歳を迎える18年は、復活を目指す。
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