リフティングで楽しくフェースコントロールを身につけよう!『石川遼が先生!遊んで覚えるアプローチ』
石川遼が先生になってアプローチレッスン!テーマはグリーン周りのアプローチ。遊んで覚えるアプローチを伝授!リフティングのやり方も詳しく解説した。サンドウェッジは多くの打ち方で色々な球が打てるので、様々な打ち方を覚えればスコアアップ間違いなし!『石川 遼が先生!遊んで覚えるアプローチ』より(撮影日:2018年3月13日)
配信日時:2023年6月28日 03時52分
フェースコントロールとは
石川「フェースコントロールというのは、「フェースがどこを向いているかが自分で分かること」です。フェースがどこを向いているか分かればフェースコントロールはできます。」
「サンドウェッジは、フェースを立ててコロがしていくときもあれば、90度近くフェースを開いて飛ばないように打つときもあるというように、非常に多くの打ち方があります。いま58.5度を使っているんですけど、59度に変えると自分が思ったより球が上がったり、90ヤード打つつもりが88ヤードしか飛ばなかったり、といったことがあります。そんな場合に、ロフトを意識してアドレスしたり、インパクトでどれくらいのロフトで打つかなどに自分自身が慣れること。これがフェースコントロールにつながります。」
「この58.5度というのは、クラブを地面に直角にすると58.5度(ロフト角)ということですが、普段はシャフトを傾けるので、50度くらいかもしれないです。かなりロフトを立てるのが自分の自然なサンドウェッジの打ち方です。」
「ボール位置は右足ツマ先前くらいがニュートラルな構えですけど、普段はこの打ち方以外にも練習し、いろんな球の位置でアプローチ練習します。これは、ティグラウンドからしか打たないために、同じアドレスを再現できるかどうかが重要になるドライバーとは真逆です。」
フェースコントロールを身につけるリフティング
「フェースが思ったところに向いているかどうか、思ったロフトで当たっているかどうかをテストする一つの方法として、リフティングというものがあります。」
「やり方は、まずロフトを90度に向けて、フェース面を地面と平行にしてください。そこに上からボールを落とします。そうやって打ったときに、ボールが真上に返ってくるかどうかをチェックしてください。」
「ロフトが立っている状態、80度くらいになっているとボールは左に飛びます。」
「逆に90度だと思っても、ロフトが開きすぎて100度くらいになっていると、ボールは右に飛びます。このようにリフティングをして、90度を感覚として掴むことが大事です。」
「ずっと90度で保てると、フェース面のどこに当たってもボールは真上に近いところにはねてくれるので、リフティングができます。」
「ボールを打とうとクラブを動かすとブレてしまいます。フェース面の90度がしっかりキープできていれば、クラブをそこまで動かさなくてもボールは真上にはねてくれます。フェースの向きやロフトの90度を感覚で分かると、ロブショットやバンカーショットで活かせてきますよ。」
「リフティングでは、こんなふうにボールを打つだけではなく、フェースの上で止めてみるのもいいと思います。ボールを扱うということに関してはリフティングもアプローチも同じなので、いろんな感覚がフェースコントロールに役立つと思います。」
「右利きの選手の場合だったら、右手でボールを扱っているような感覚と同じにしてほしいです。ボールがポンと来たら右手で簡単に受け取れますが、クラブのフェースでも同じように受け取れるように。フェースがどこに投げても受け取れる右手と同じような感覚になってくると、ボールが地面にあっても、右手でボールを投げるような感覚でアプローチができます。」
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石川遼(いしかわ りょう)
アマチュアだった2007年の「マンシングウェアオープンKSBカップ」で15歳8カ月の史上最年少優勝を果たし一躍時の人となると、翌年に高校生ながらプロ転向。2009年には年間4勝を挙げて史上最年少賞金王を戴冠。2010年には「中日クラウンズ」で当時の世界最小ストローク記録となる“58”を叩きだして大きな注目を集めた。2013年から米ツアーに挑戦し、2018年からは再び日本ツアーを主戦場とした。2019年「日本プロゴルフ選手権」で3年ぶりのツアー15勝目。同年は最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でツアー17勝目を挙げて、ツアー史上最年少となる生涯獲得賞金10億円に到達した。
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