星野陸也 振れば振るほど曲がらないドライバー
スイング改造のキーワード「引っ張り合う力」をもとにスイング改造に取り組んできた星野陸也が、振れば振るほど曲がらないスイングの秘密をレッスンする。
配信日時:2023年6月28日 00時37分
星野陸也スイング改造のキーワード「引っ張り合う力」
引っ張り合うといっても、自然に引っ張り合わないといけない。
例えば、みんながこうやってインパクトでジャンプするからといって、自分でジャンプしちゃダメなんですよ。
引っ張り合うのも、「自然に引っ張り合うアドレス」からスタートしないといけなくて。
改造ポイント1:アドレス
以前よりも、少しカカト体重でアドレスするようにしました。お尻を下げて、股関節を入れて構えるように。
ツマ先体重だと、体がちょっと棒立ちになりやすくて、上半身がどんどん起き上がってきてしまうんですよね。そうすると、股関節がどんどん前に出てきちゃう。
しっかりカカトに体重を乗せてアドレスをすると、股関節がしっかり入って下半身がどっしりしやすいので、変な動きがしにくいっていうか、動きすぎない。インパクトで蹴りやすくなります。
改造ポイント2:バックスイング
調子悪くなると体重が右に乗って、スッと抜けてしまいます。
だから体重配分としては、以前右8:左2くらいだったものを、今は7:3、6:4ぐらいに変えたので、その分右に行きにくくなって、うまく左ワキ腹で引っ張れるようになりました。
股関節が入っていればパワーは抜けないんですけど、右に行き過ぎるとパワーがスッと抜けてしまって、切り返すタイミングがすごくズレてしまうんです。
右に乗りすぎてしまうと、自分から回転しにも行かなきゃいけなくて力が入ってしまうから、なるべくしっかり右の太モモの内側ぐらいで回転して打つようにしました。
改造ポイント3:ダウンスイング
以前は左に突っ込み過ぎて、ボールが右に行きやすかったんです。だからボールの位置がどんどん左になっていったんですね。
そうするとさらに左に突っ込んでしまうから、ボールの位置をなるべく変えないようにしてます。
そして、以前は左に乗ってから回転してましたけど、今は左に乗って、右股関節の前で回転するイメージ。左に乗ってから左側で回すイメージだと突っ込んで入るので、左に乗るのは絶対的な前提で、左に乗って右軸で回すイメージです。
切り返しで左に乗るんですけども、乗ったまま行ったら目標方向に右足が出てしまうんです。これはダメ。
左に乗って、右に戻ったタイミングで打つ。左に乗れば右に戻るんですよ。だからまず、左に乗ることをやったほうがいいんです。
左に乗って、軸をキープするイメージ。戻り過ぎないように、傾きをキープするイメージで自然に引っ張れる。
しっかり左に乗って、上がったタイミングで、右股関節の前で打つイメージです。
こうすると回転がしやすいし、軸も左から右にズレるので、ダウンブローが強めだったのが、アッパー軌道になりやすくなりました。
曲がらないドライバーを打つために意識していること
左に乗ったあと、しっかり右半身で押して回転することを意識しています。やっぱり左右の半身を両方使わないといけません。
力加減としては左のほうが強いですが、体の使い方として振り遅れないためには、右半身で回していく。右半身だけで回すと抜けるから、さっきの大前提の、しっかり左に乗ってから、ということです。
インパクトゾーンのボール前後は、胸の正面で打つイメージです。
振っても曲がらないスイングができるときとできないときの違いとしては、下半身のブレ。下半身がブレてくると、インパクトでタイミングが合わずに早く回転したり、左に戻ったりします。
だから、下半身の動きはすごく大事にしています。
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星野陸也(ほしの りくや)
水城高校を卒業後に日本大学に進むが、2年時の2016年6月に中退して8月のQT挑戦をきっかけにプロ転向を果たす。プロデビュー後2戦目となった「アジアパシフィックダイヤモンドカップ」で2位に入って注目を集めた。 QTランク1位で挑んだ17年は賞金ランキング31位に入ってシード権を獲得。初のシード選手として挑んだ18年は「日本プロ」で6位タイ、「日本ゴルフツアー選手権」で5位タイに入るなど活躍を見せ、「フジサンケイクラシック」でついにツアー初優勝を果たした。石川遼とは、小さい頃から親交があり、兄貴分として慕っている。
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