堀琴音の弱点!?スピンアプローチのコツを深堀圭一郎が伝授!
全英に出場して自分のウィークポイントがスピンをかけるアプローチにあると痛感したという堀琴音。目標でもあるメジャー制覇に近づくため、深堀圭一郎にスピンアプローチの打ち方を教わる。『トッププロレッスン K's STUDIO 堀琴音』 深堀圭一郎より(撮影日:2022年8月29日)
配信日時:2023年6月28日 02時09分
振って飛ばさないアプローチ
堀琴音(以下:堀):私自身のゴルフを自分で見て、アプローチが1番足りないと思っていて、昔からスピンをかけるアプローチが苦手で、ランニングアプローチは得意なんですけど、追い込まれた時に絶対にミスが出ると思うのですが、その時に良い条件のアプローチではないんですね。ロブショットをしないと寄らないようなところにあったりとしますよね。ピンを狙ってニアサイドに外してしまって、難しいアプローチが求められるような状況が多いですよね。ロブショットがうまく打てず、スピンがほどけることが多いです。それをすごく嫌がったら、ボールの下をスカッちゃって手前で乗らないということが今でもあるので、スピンのかけ方を教えてほしいです。
深堀圭一郎(以下:深堀):僕たちがロブショットがうまくなるためには、強く振って飛ばさない練習をどれだけやるかです。振っても飛ばさないことです。フルショットしてもポコっとしか飛ばないような練習をしていくと、これだけ振ってもこれだけ飛ばさないクラブの入れ方とかを練習するとロブショットは上手くなります。
スピンの効いたアプローチ
深堀:少し見ていたのですが、ハンドファーストで基本的にインパクトを迎えるようなアプローチをしているので、ピッチエンドランのようなショットは得意ですよね。それが基本で重要なことなのですが、それだけでは通用しない場面もありますよね。そのような場面でスピンの効いたアプローチをするのですが、クローズスタンスで、体の回転で打ちます。その時に右足に体重が残るように回転しながら打ちます。そうやって打つと球がゆっくりになるんですよ。
フィニッシュの位置が変わるのが分かりますか。少し高い位置にフィニッシュが取れるようになり、クローズにした方が左足の感覚が分かりやすいと思います。最初は極端にクローズスタンスにして、インサイドに引っ張るように振ります。スライスを打つように抜く振り方をすると、柔らかい球が出ます。フェースの先を使うような感じです。
堀さんの悩みはコックを使わないで、柔らかい球が打ちたいというリクエストだったので、今の打ち方はコックを使わなくてもできます。クローズスタンスにしといて、自分で打ちに行くのではなく、体の回転を使うことによって、フェースを上手くボールの下に入れる打ち方です。
深堀:もう1個やってもらってもいいですか。
堀:オープンスタンスですね。
深堀:スタンスは思いっきりオープンで、肩のラインとフェースは目標に向けます。極端に言うとインサイドアウトに近い軌道で、スタンスは左を向いていますが、スイングは目標方向に振っていく感じです。後ろから見ると、スタンスに対して、インサイドアウトに見えるけど、実際はインサイドアウトではなく、滑らしながらボールを押せます。
堀:すごいスピンが入りますね。
深堀:大事なのは肩がオープンにならないことです。こうすると球が拾えるようになります。
転がしながらスピンをかける時に良いです。こっちの方がボールを投げたような感じで振れると思います。
堀:これは、フェースを開けば開くほど球が上がるのですか。
深堀:そうです。開けば開くほどもう少し左を向いても良いです。グリップはきつく握らない方が良いです。
堀:すごいフェースに乗る感じがします。
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堀琴音(ほり ことね)
1996年3月3日生まれ。徳島県出身。7歳からゴルフを始め2014年にプロテスト合格。同年のステップアップツアー京都レディースオープンで優勝。翌年にはシード権を獲得するなどデビューから順調なスタートを切る。その後、飛距離を目指したスイング改造などの影響で2018年以降低迷してしまうが、2021年ニッポンハムレディスクラシックで念願のツアー初優勝。2022年にはTポイント×ENEOSゴルフトーナメントで2勝目を挙げた。
深堀圭一郎(ふかぼり けいいちろう)
1968年10月9日生まれ。東京都出身。1992年のプロ転向。2000年、01年の「住建産業オープン広島」では、続けてジャンボこと尾崎将司に競り勝った。03年の「日本オープン」では、最終日に5打差を逆転して優勝し、自身初の日本タイトルを獲得。05年にはシーズン2勝を挙げて、賞金ランキングは自身最上位の3位に入った。09年後半には、左足裏の痛みが悪化してツアーを離脱し、11年には手術を行った。2007年、2010年には選手会長に就任した。現在はシニアツアーに参戦中。
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