ドライバーが右に出る人はインパクトの見直しが必要!吉本巧の改善ドリル
100を切るためのドライバーレッスンに、吉本巧が登場。今回は「パワーインパクトドリル」がテーマ。
配信日時:2023年2月10日 05時00分
ドライバーで球がつかまらない!
ドライバーで球がつかまらないと、右に行ってしまったり、飛距離が出なくなってしまったりします。こういう方は非常に多くて、球がつかまらないだけではなく、飛距離が出ないということもあります。
今回は、いくつかの例をまとめてみました。
1)思い切り振ってもつかまらない
思い切り振っているが、球がつかまらずボールが右に行ったり、弱い球になってしまうという方。
2)手打ちで打っている気がする
本人の感覚になるが、「手打ちになっているのではないか」と感じている方。
3)ヘッドスピードは速いけど飛ばない
計測するとプロくらいヘッドスピードは速いが、そのヘッドスピードに対して飛距離が出ていない方。
これらの原因は、インパクトが正しくできていないということにあります。
私は力をしっかりボールに伝わるインパクトを「パワーインパクト」と呼んでいます。この「パワーインパクト」でボールを打てないので、先の3つのような症状が出てしまいます。
ですので今回は、パワーインパクトを習得するための練習ドリルを2つご紹介いたします。
「パワーインパクト」を身につけるためのドリル:その1
用意するものはドライバーですが、なければスティック状のものでも代用できます。
1)シャフトをしっかりと左ワキで挟む
2)右ヒジの内側でシャフトを挟む
3)シャフトが落ちないようにした状態を維持しながらアドレスを作る
4)ゆっくりシャドースイングを行う
この状態が理想的なパワーインパクトの形を作るダウンスイングの状態です。クラブが地面に落ちてしまうと、パワーインパクトができていないということになります。
これはどういうことかというと、ダウンスイングをおろしてくるときは、左のワキは下方向に力がかかっています。右ヒジはクラブが落ちないようにするために上方向に力がかかっています。
この力がかかっている状態を維持しながらダウンスイングできると、腰の入った理想的なインパクトを作ることができるのです。
逆に、クラブが落ちてしまうということは、ダウンスイングで右ワキが開いて右ウデが伸びて、左ワキも開いてしまって手打ちになっているということになります。
たとえば左側の壁を平行方向から左へ押すときに、右ヒジが伸びた状態で押すよりも、ヒジを曲げたほうが力強く押せます。それはゴルフでも全く同じなので、そういった力の使い方を身につけるのが、パワーインパクトのドリルなのです。
同じパワーでも、それをしっかりボールに伝えられなければ、ヘッドスピードがあっても飛距離が出なかったり手打ちの感覚になったりするのです。
このドリルは棒状のものさえあれば室内でもできますし、ラウンド前や最中にもできますので、イメージ作りにぜひやってみてください。
「パワーインパクト」を身につけるためのドリル:その2
2つ目は、なにも用意するものはありません。
1)直立した状態で肩の高さくらいで腕を伸ばす
2)右ヒジを曲げながら、高さをキープして腕を右側に移動させる(いけるところまで)
3)腕の形を変えずにゴルフの前傾角度を作る
4)腰をターゲット方向に移動させながらゆっくりと回転させる
5)ボールのところに腕が来た時に腰の動きを止める
この形が、一番力がボールに伝わる自分のパワーインパクトの形になります。これを体に覚えさせましょう。
仮に2で右ウデがほんの少ししか右に動かせない場合も、逆にたくさん動かせる場合も、やることはまったく同じです。
また、後方から見た腰の面積の大きさには個人差があります。女性と男性でも変わってきますが、大事なことは、自分のパワーインパクトは腰がどれくらい回った状態なのかを理解して実践できるということです。
ですから、たとえばプロと見比べて違いがあったとしても、まったく問題はありません。
ドリルを繰り返して「パワーインパクト」を体に覚えさせる
今日ご紹介したドリルは、どちらも室内でもできます。
インパクトの形というのは、スイング中にはなかなか意識するのが難しい部分です。
通過点なので、インパクトを意識してスイングするというのはどうしてもイメージしにくいんですが、このドリルを反復することで、体が自然と覚えていくことができます。
それによって結果的にインパクトの形がよくなっていき、最終的に自分自身のパワーインパクトにつながっていきます。
地道なドリルですが非常に効果がありますので、ぜひ試してみてください。
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吉本巧(よしもと たくみ)
銀座ゴルフアカデミー代表。独自のメソッドが評価され各メディアに多数出演。プロが理論を学びにくる「プロを教えるプロ」としても知られる。
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