払い打ちでバンカーを簡単に脱出する方法『石川遼が先生!遊んで覚えるアプローチ』
石川遼が先生となってグリーン周りのアプローチをレッスンします!今回は初心者・中級者向けのバンカー講座。普段バンカーに苦手意識や不安な人へ石川先生が超やさしい打ち方を教えてくれますよ!『石川 遼が先生!遊んで覚えるアプローチ』より
配信日時:2023年6月25日 01時00分
【初心者・中級者向け】確実にバンカーを脱出する方法
石川「自分自身も左打ちでゴルフをやるとき、バンカーから全く出なくて非常に悩みました。それで行き着いた「これが一番楽だな」と思った方法がありますので、皆さんにお教えできればいいなと思います。」
練習は砂を盛ってティアップのように
「まず、バンカーの練習なんですけども、適当にボールをバーッとコロがして練習しない方がいいと思います。」
「僕のオススメの練習方法は、まず砂をちょっと盛って、あえてすごくボールを浮かせてほしいんですね。ティアップみたいな感じです。この盛った部分を、フェースを全く開かないで、あまり上からではなく打つという方法です。この際、クラブをあんまり振り上げるとその分ボールから離れるので、同じ場所にまた戻ってくるのが非常に難しくなりますのでやめてください。」
「イメージとしては振り幅も小さく、あんまり上に上げずに、腰から腰ぐらいを横に振っていく感じ。多少、体重移動もしていいと思います。」
「これはプロが打っている打ち方ではないんですけども、僕の中では、一番バンカーを脱出しやすい方法かなと思っています。」
横から低めに打って、砂を多くとらず安定したショットに
「なぜ横にちょっと移動しながら低め低めにするかというと、少し手前から入ってしまっても、あんまり砂を取らずに済むからです。振り幅を小さくすることで、少し薄く入ってしまっても、40yd、50ydもホームランするようなことを避けられます。」
「実際にボールの周りの砂を盛って、丸く囲って、この盛った部分を横からサラッと取っていく感じです。上からドンではなく、ポイントはサラッと横から横です。」
「なぜ上からドンじゃダメかというと、上から鋭角に入れすぎると、ヘッドが入る場所によって結果がかなり変わってくるんですね。実際僕が一番安定していると感じるのは、①フェースを開かず、②振り幅を小さくして、③クラブを低い位置から入れて、低い位置に抜いていくという打ち方です。」
良いライから打って苦手意識を失くす
「なぜ砂を盛るかというと、まず良いライから練習することで、バンカーに対しての恐怖を失くしてほしいんです。自分も他のプロも、バンカーを練習するときに、悪いライから練習する人ってあまりいないんです。」
「バンカーは、プロの中ではリズムがすごく大事とされています。バンカーが上手く打てる時は、結構スイングもリズムも良い、ショットも良いというようにつながってくるので、あえて悪いライから練習しないっていうプロが多いですね。ですので、アマチュアの方も良いライから練習するっていうのがオススメです。」
バンカーで多いミスと、それを防ぐための打ち方
「僕の左のミスで多かったのは、フェースを開いたはいいんですけども、入れるところが全く分からないということなんです。」
「薄く入れようとするとシャンクしそうだし。実際の結果としては、打ってもボールが飛ばずにすぐそばに落ちることが多かったんですね。アマチュアの方を見てても、バンカーから出ない方は、こういうミスが多いですね。」
「『フェースを開いて上から入れる』っていうのが巷で言われていて、以前は僕もそういう風にアドバイスをしてました。でも、実際自分が左打ちでバンカーを打ってみたら、全く違うというか、できなかったんですね。」
「それで行き着いたのが、この方法です。」
- フェースを開かない
- スタンスを広くとらない
- コックを使わない
- 速く振らない
- 低い位置から砂をサラ〜ッと薄く取っていく感じで振る
「この打ち方なら、例えば少し厚く入ってしまったときでも問題なくバンカーから出るんですね。あんまり速く振ってないので、逆に薄く入っちゃった時でも、そんなに飛距離が変わらない。」
「初心者の方ですと、コックを使うだけでも『クラブがどこにあるか分からない、普段のスイングとかけ離れちゃう』というイメージで、バンカー苦手っていう風になりやすいと思います。ですので、あまり普段のスイングと変えずに、むしろ普段よりもコックを使わないで、低い位置から低い位置に打ってみるというのも、ぜひみなさんにトライしていただきたいなと思います。」
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石川遼(いしかわ りょう)
1991年9月17日生まれ。2007年5月、国内男子ツアー初出場となった「マンシングウェアオープンKSBカップ」で、史上最年少の15歳8ヶ月で優勝を飾り、2008年1月にプロ転向を表明。プロ1年目に史上最年少での1億円プレーヤーとなる。2010年5月には「中日クラウンズ」で優勝、最終日にマークしたスコア「58」が、「世界最少ストローク」としてギネスブックに正式に認定される。
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