ウェッジのフェース面が汚れているとスピン・飛距離のコントロールにどのくらい影響がでるの?
横田真一によるスピンレッスン。今回はフェース面の重要性について。 フェース面が汚れているとスピン・飛距離のコントロールが困難になるらしい。どのくらいの違いが出るのか、具体的なデータで実証する。『あなたもできるプロ級スピン技 指導解説:横田真一』より
配信日時:2023年6月27日 07時43分
比較する2つのフェースの違い
僕のウェッジはノーメッキで、フェースを綺麗に拭いてあります。一方こちらは、かなりフェースが汚れてるんですね。
白いボールカスがついてるんですけど、こういう状態、もしくはヘッドがすごく硬い素材で、爪で叩くと「キャンキャンキャン」っていう音がするものも、同じような症状が起きます。
フェースに白いカスがあったり素材が硬かったりすると、ボールがスリップしちゃうんですね。スリップすると、球がポーンと上がってノースピンになります。
今回はそれぞれトラックマンでデータをとって、どのくらい数値として違うか、ご覧いただきたいと思います。だいたい30ヤードくらいを打っていきます。
ノーメッキで綺麗なフェースのウェッジ
ノーメッキで綺麗なフェースのウェッジの場合は、32ヤード飛んで、8000回転近い。そして打ちだし角が31度、ダイナミックロフトは52.9度ですね。
次にどういった差が出るか、汚れたウェッジでやります。
フェースの汚れたウェッジの場合はスピンが断然減ってます。そして、横滑りしてツルって滑っちゃったので、飛距離も出なかったです。さらに、打ち出し角度がすごく高い。これは、さっきと比べたらもう全然、飛ばないわスピンかからないわ、っていうことなんですね。
ちょっともう一回やってみましょう。これはまあ、打感がありましたけれども、やっぱり4800回転。打ち出し角度も高いですね、40度です。
ちょっともう一回、自分のウェッジ(ノーメッキ・綺麗なフェイス)でやってみますね。打ち出し角度が圧倒的に低いですよね。また、出球が低い、スピン量は多いっていうことになります。
フェース面が非常に重要だということがご覧いただけたと思います。
フェース面に芝や土、ボールの白い粉やカスなどの打った跡がついていると、スピンや距離感のコントロールができないので、非常に難しいクラブになります。
もっと言えば、爪で叩くと「コンコンコン」じゃなく「キャンキャンキャン」というような高反発のものは、ウェッジには向いていない素材になります。
ノーメッキがなければせめて軟鉄のウェッジを使うことが重要です。できればノーメッキを使ってもらうのがいいでしょう。
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横田真一(よこた しんいち)
1972年生まれ。専修大学時代に参加した日本オープンでローアマを獲得し、一躍注目を浴びる。卒業してプロ入りすると、翌年にはシード権を獲得。初勝利は1997年の全日空オープン。2005年、「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では安定したプレーを見せ、単独の2位に。選手会長としても、活躍を見せた。2010年キヤノンオープンで13年ぶりのツアー2勝目をあげた。
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