植竹希望 ダウンブローを身に付ける基本と練習法
アイアンでダウンブローに打つために大事なスイングの基本をレッスン。植竹希望が実際に行っている練習法を紹介する。『植竹希望 アイアン ダウンブロー&スイングの基本』より(撮影日:2022年2月4日)
配信日時:2023年6月28日 06時40分
クリーンにヒットするボール位置を見つける
まずダウンブローというのは、スイングプレーンのヘッドの最下点のところにボールがないと打てないので、アドレスが1番大事です。
練習場で普段練習される方がすごく多いと思うので、コースではできないことをちょっとやってほしいと思います。
いろんな所にボールを置いてみて、1番芯に当たりやすい場所を探してみてください。
それがわかったら、クリーンヒットする確率が高かった所にボールを置いて打ってほしいです。
私の場合はヘッドが足と足の真ん中ぐらいにくる位置です。ボールが気持ち左寄りに来るようなところがちょうどヘッドの最下点になるので、ここに置いています。
普段、練習場や打ちっ放しで打ってみて、「アイアンはここ」「ウッドはここ」というように、それぞれの最適なボール位置を見つけておくといいと思います。
トップで『タメ』を作りヘッドの位置を安定させる
テークバックの『タメ』というか、トップで一拍を置いてから打てるようになるといいと思います。
トップに間を置くと、ダウンスイングからインパクトまでのリズム感がゆっくり取れるんです。
ヘッドの位置も安定した状態で、胸の前から外れずにスイングできます。
間がなくなってしまうと、スイング中に上体から先に行きやすくなってしまいます。下から上に動くんじゃなくて、上か下に動きやすくなっちゃう。
だから1回ちょっと止めると、私の場合は「上行く前に下から動かなきゃ」と頭がなって下から動いてくれるので、上体のツッコミがだいぶ直ります。
もう1個メリットとしては、一拍置けた方がちょっと軽く楽に打てるので、ハードスペックにしなくてもしっかり飛距離が出せるようなスイングになるので、ケガ予防にもなります。
皆さんにもぜひやっていただきたいなと思います。
スイングの基本を覚える『フニャフニャ・シャフト』練習法
私が今取り組んでる練習は、フニャフニャしたシャフトでゆっくり打つもの。
ちょっと力を入れただけで湾曲するシャフトを使って、しならせないようにゆっくり振る練習です。
虫が止まっちゃうぐらいゆっくり振って、しならせずにヘッドと自分の体の位置関係をキープしたまま振れるように。
そうすると、マン振りしても軽く振っても、常に同じリズムで打てるようになると思うので、オススメの練習法です。
この練習のときには、全部まっすぐ構えます。
ハンドファーストも全部0で。フェースも開かず真っ直ぐの状態でゆっくり振ります。
これが1番基本的な動きなんです。シャローイングとかいろいろ流行ってますが、その前にそもそもこの1番基本的な動きができてないと、他のアプローチやパターに響いてしまいます。パターとアプローチはシャローには打たないので。
でもショットでシャローばかりやってると、だいたいの人はクセがついてしまって、アプローチとパターもシャローっぽいような動きになってしまうんです。
だから、1番基本的な形のスイングを忘れちゃいけないっていう意味合いでこれをやってます。
ヘッドがどこにあるかわからなくなったら球に当たらないので、1番の基礎だけをしっかりやってほしいなって思います。
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植竹希望(うえたけ のぞみ)
4歳でゴルフをはじめた東京都出身のプロゴルファーで、渋野日向子をはじめとする黄金世代のひとり。ツアー屈指の美しいスイングの持ち主といわれ、女子離れしたタメの深いダウンスイングから「令和のベン・ホーガン」とも呼ばれている。専属コーチをつけずに独学でスイングを日々研究し、究極の“我流スイング”を磨いている。中学生のときに出場した2013年国内女子ツアー「スタジオアリスオープン」では最終日に最終組でラウンドするなどアマチュア時代から活躍。17年のプロテストでは見事一発合格を果たした。20年の国内女子下部ツアー「rashink×RE SYU RYU/RKBレディース」でプロ初優勝を果たすと、21年のレギュラーツアー「ゴルフ5レディス」で3位タイ。同年の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」4位、「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」では2位タイと快進撃を続けた。22年はシード権を獲得し、「KKT杯バンテリンレディスオープン」では4人のプレーオフを制し悲願のプロツアー初優勝を飾っている。
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