ツマ先下がりの傾斜の打ち方
80切りを狙う上でも攻略したい「ツマ先下がりの傾斜」。構え方のポイントは深い前傾姿勢にある。打ち方はスライスしやすいからと言ってフックさせるのではなくフェード回転させて打っていくのがポイント。『3段階レベル別上達法 80を切るアイアン』工藤広治編より(撮影日:2019年5月28日)
配信日時:2023年6月28日 06時48分
ヒザを曲げずに前傾を深くする
ツマ先下がりは、80を切る人にとっては、攻略しなければならない傾斜の一つです。
ツマ先下がりは通常のアドレスよりもボールが低いところにあるので、(通常のライのアドレスから)そのまま頭を下げて行くように前傾をすることが必要です。
通常のライよりボールが低いところにあるのでヒザを曲げたくなるのですが、ヒザを曲げようとすればするほどヒザが前に出て、バックスイングがしにくくなっていきます。
スイング自体がしにくくなりますので、ヒザの角度をなるべく変えないように、頭を下げて、前傾をするような感じで構えましょう。
ボールの位置は、真ん中で大丈夫です。グリップも、特別短く持たなくても大丈夫です。
ツマ先下がりではダフリに注意!
通常と違って、スイング自体を大きく振ることがしにくい傾斜になってます。いつもと同じように体をしっかり回して打とうとすればするほど、バックスイングがややインサイドに入ってきます。
この傾斜の場合、一番気をつけなきゃいけないのはダフリです。
通常と同じように体を回してインサイドに上げて行くと、手前をダフリやすくなります。ダフってフェースがかぶり、それで左に引っ掛ける人が圧倒的に多くなっています。
この傾斜から打つ場合の最大の注意点は、ツマ先下がりはクラブの構造上、どうしても右に行きやすいということ。
ライ角がこうなる(下を向く)ので、フェースが右向いたことになりますから、スライスしやすくなっています。
スライスするからといって無理にフックを打つのではなく、打ち方もスライスやフェードを打つような感じで打つことが、この傾斜の攻略に繋がります。
フェードを打つためには、バックスイングインサイドに引くのではなく、バックスイングで腰を回さず手だけでもいいので、アウトに高く上げていきます。高く上げて、上から打ち込むフォローを左に低く抜くことによって、フェード回転のボールが出ます。
ツマ先下がりから上手く打つには、ややフェード軌道、アウトサイドインの軌道を振ることがポイントです。
無理に捕まえようとしてインサイドから入れると、ダフってフェースが返って、引っ掛けたショットが出やすいので気をつけましょう 。
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工藤広治(くどう こうじ)
工藤ゴルフスクール代表。最先端のスイングに詳しく、分かりやすいレッスンで数多くのアマチュアを上手に導いている。
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