下手投げの感覚で寄せるアプローチ『石川遼が先生!遊んで覚えるアプローチ』
ほとんどの人はゴミ箱にゴミを投げ入れるのにいちいち軌道をイメージして、十分な素振りなどせずに感覚で投げているはず。その感覚をアプローチに応用することで距離感覚を養おう。石川遼は自身の利き手で投げるよりサンドウェッジを使ってアプローチした方が上手く寄る。今回は利き手で覚える距離感の掴み方!『石川 遼が先生!遊んで覚えるアプローチ』より(撮影日:2018年3月13日)
配信日時:2023年6月25日 01時12分
右手(利き手)の感覚を養う
石川「右手(利き手)で投げた場合と、クラブで打った場合、どっちが自分の思った通りにボールがコントロールできるかと言うのは非常にいい練習だと思います。」
「例えば右手で投げる場合、高い・低いなど高低差をつけて投げようと思えば、皆さん投げれると思うんですね。それをサンドウェッジでできるかどうかっていうのが、フェイスコントロールだったり、アプローチの上達っていうところにつながってくると思います。実は僕は手で投げるのは非常に苦手です。どっちかと言うと、僕はサンドウェッジで打つほうが得意なんです。」
「右手で投げる精度と同じぐらいの精度でサンドウェッジで打てるようになれればがアプローチの名手と言えるんじゃないでしょうかね。」
「最初はやはり利き手の方が優しく感じると思います。それを、この右手の感覚を、グリップをしっかり握ってサンドウェッジで出していくっていうことをやってほしいなと思います。」
「では、まず僕が右手で投げてみます。」
「思ったところに左に落としちゃいました。まあ、距離感。そんな悪くないですけど、方向性が悪いですね。じゃあ、今度はサンドウェッジでやってみたいと思います。」
「うん、まあ、こっちの方がよかったですね。」
「たとえば、あそこのピンに向かってボールを投げたいなと思った時、特にあの素振りもそんなにしないで皆さんやられると思います。その感覚と同じ様に、地面にボールがあってもフェースが右手と同じような感覚で打つということですね。」
オープンスタンスのすすめ
「投げるときにはこういうふうにオープンスタンスで投げたと思うんですけども、このスタンスと結構アプローチのスタンスは近いものがあります。右手でボールを投げるような感覚で、目標方向に向き、ターゲットを意識して打ってみてください。」
「これを普段のボールを打つという感覚で、構えてしまうと強さも分からなくなってしまいます。ターゲットが見えなくなってしまうので、打つということだけに集中してしまうと。しっかり当たったとしても、距離が合わなかったりとかすると思います。」
「必ずターゲットを見て、その見たまま素振りをし、クラブの最下点を意識してボールを打ちます。極論、向こうを見たままでも打てるようになってくると思います。」
「このように練習を続けることで自然と距離感が掴めて、方向性もよくなっていきます。皆さんも右手で投げるような距離感磨きでアプローチの名手を目指してください。」
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石川遼(いしかわ りょう)
アマチュアだった2007年の「マンシングウェアオープンKSBカップ」で15歳8カ月の史上最年少優勝を果たし一躍時の人となると、翌年に高校生ながらプロ転向。2009年には年間4勝を挙げて史上最年少賞金王を戴冠。2010年には「中日クラウンズ」で当時の世界最小ストローク記録となる“58”を叩きだして大きな注目を集めた。2013年から米ツアーに挑戦し、2018年からは再び日本ツアーを主戦場とした。2019年「日本プロゴルフ選手権」で3年ぶりのツアー15勝目。同年は最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でツアー17勝目を挙げて、ツアー史上最年少となる生涯獲得賞金10億円に到達した。
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