グリーンをとらえるライン出しのコツを上田桃子が実践!
上田桃子のアイアンテクニックに迫る!今回はライン出しで意識しているポイントを実践レッスン。さらに【動画】では結婚後の生活やオフの過ごし方、そして今後の目標について語る。『トッププロレッスン K's STUDIO』上田桃子編より(撮影日:2023年4月24日)
配信日時:2023年7月19日 01時09分
上田桃子のライン出し
深堀圭一郎(以下:深堀):距離感を合わせるとして、出だしのラインを合わせたりするために、ボールを内側に入れるなどするんですか。左右に木がせり出しているようなところだと出だしのラインを大事にしたいとかありますよね。
上田桃子(以下:上田):そういう時はボールのポジションは絶対に通常より中ですね。
深堀:ボールが中に入ると、振り遅れるととんでもないミスになるから、より振り遅れには注意しますか。通常の練習から同調感が強いから、それでボールが1個分中に入れば、その分ダウンブローに入って、球が低くなりますよね。腕でできる三角形の同調の練習が、とても大事なんですか。
上田:そうだと思います。私は打つボールの先にボールを置いて、置いたボールの方向に出たかを確認しています。アマチュアの方はいきなりボールが空中にあるイメージだと思いますけど、私の場合は、1回置いたボールのあたりに出てから、空中に上がっていくイメージなので、ボールがすぐに空中にってあまりならないように意識しています。
そのため、なるべく顔を下に向けていられます。いい意味ではボールを押せるけど、悪く言うと手元が目標方向に出やすいです。そのため、体の回転がうまくいかない時があります。
上田:ボールを長く押しすぎると、体が止まりやすいので、コーチには、軸から先を更に押そうとするなと言われるくらい押しちゃいます。ボールから20cmくらいのゾーンはすごく大事にしています。
深堀:だからインパクトの音がいいんでしょうね。打ってもらってもいいですか。ライン出しをする時は通常のボール位置よりも中にいれて、ほんの少し右足よりに置くのですね。
上田:はい。
深堀:そうすると手の位置がちょっとだけ前に出ますよね。あとは同じ感じなんですね。
深堀:やはり、フォロースルーが低めに出て行ってますね。ちょっとグリップを短くもったりして。
上田:勝手にそうなっていますね。
深堀:目で見る感覚から勝手に変わっていく。これも基本の同調スイングができるからこそ、それが自然にできるようになるんですね。勉強になりました。いい音してましたね。
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上田桃子(うえだ ももこ)
1986年6月15日生まれ。熊本県出身。ツアー通算17勝(2023/6/24時点)。9歳でゴルフを始めて、翌年に坂田信弘主催の坂田塾に入門。その後、2005年のプロテストで一発合格すると、07年には「ライフカードレディス」での初勝利を皮切りに、年間5勝をマーク。史上最年少で賞金女王に輝いた。08年からは前年に「ミズノクラシック」優勝で獲得したシード資格で米国ツアーに参戦。その後は米ツアーのシードを失うなど苦しんだが、7年ぶりに日本を主戦場とした2014年に2勝さらに2017年に再び2勝を挙げる。2021年35歳の誕生日に結婚を発表。2022年「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でミセス初優勝。
深堀圭一郎(ふかぼり けいいちろう)
1968年10月9日生まれ。東京都出身。1992年のプロ転向。2000年、01年の「住建産業オープン広島」では、続けてジャンボこと尾崎将司に競り勝った。03年の「日本オープン」では、最終日に5打差を逆転して優勝し、自身初の日本タイトルを獲得。05年にはシーズン2勝を挙げて、賞金ランキングは自身最上位の3位に入った。09年後半には、左足裏の痛みが悪化してツアーを離脱し、11年には手術を行った。現在はシニアツアーをメインに参戦しており、2022年コマツ・オープンでシニア2勝目を挙げた。
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