神谷そらは持ち球のドローを磨いて2年目のシーズンへ! ヘッドアップを防ぐ難易度高めの練習法とは
昨シーズン、ルーキーながら国内メジャーの「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」を含むシーズン2勝を挙げ、トップ選手の仲間入りを果たした神谷そら。今季はさらなる飛躍を期して、持ち球のドローに磨きをかけたという。
配信日時:2024年2月27日 08時05分
昨シーズン、ルーキーながら国内メジャーの「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」を含むシーズン2勝を挙げ、トップ選手の仲間入りを果たした神谷そら。ドライビングディスタンスではただひとり260ヤード台に乗せて、ツアーNo.1の飛ばし屋の称号を手にした。今季はさらなる飛躍を期して、持ち球のドローに磨きをかけたという。
「オフのテーマは持ち球のドローボールを安定して打てるようにすること。再現性の高いスイングを作るポイントとなるのが、ダウンスイングで手元を真下にストンと下ろす動き。『飛ばそう』と意識すると、手元が浮いて振り遅れてしまうからです」
手元が浮くとフェースが開きやすくなるため、安定してつかまったドローは打てない。手元を低い位置に下ろせれば、早い段階でフェースをボールに向けてインパクトを迎えることができるのだ。「体重移動は意識せずに手元を真下に下ろすだけ。同時に体を回せばフェースはスクエアに戻ります」と強調する。
また、「バランスのいいフィニッシュを取ることも大切にしています」と、左足一本でしっかり立つフィニッシュも心がけている。「打球が気になって顔を上げると振り遅れて、フィニッシュでバランスが崩れてしまいます。フォローまで顔を上げなければ、左サイドの壁ができて大きく振り抜けるし、フィニッシュで崩れません」。
松山英樹のように、フォローでもしっかり顔を残し、体とクラブが引っ張り合う形には憧れるが、一般ゴルファーにはなかなか難しい。そこで神谷が教えてくれたのは「顔を上げずに体全体を使ってスイングできる」というドリル。ピッチングウェッジを握り、アドレスの形からバックスイングせずにボールをフェースに乗せて飛ばすのだ。手先だけで押そうとするとボールを遠くに飛ばせない。「大きなフォローを作る感覚がつかめるはずです。このとき腹筋を締めて振ることを忘れないでください」。
■神谷そら
かみや・そら / 2003年生まれ。岐阜県出身。昨年のルーキーシーズンに国内メジャーの「日本女子プロゴルフ選手権」を含むシーズン2勝を達成。ドライビングディスタンスではツアーで唯一260ヤード台(260.8ヤード)を記録し1位に輝いた。その飛ばしを生かした攻撃的なゴルフでバーディを量産する。郵船ロジスティクス所属