ティショットでフェアウェイバンカーにつかまり、グリーンを狙っても大きくショート…なんて経験はないだろうか？　苦手意識を持つ人も多いかもしれないが、打ち方さえ覚えれば、グリーンも十分に狙えるようになる。今回は、ツアー通算5勝の松村道央がミスの原因とフェアウェイバンカーからの基本の打ち方を解説する。

◇

プロゴルファーもスイングの個性はありますが、フェアウェイバンカーの打ち方には共通点があります。それは、クラブをいつもより短く持って、クリーンに打つこと。

グリーン周りのガードバンカーは“飛ばさない”ことが目的なので砂にヘッドを打ち込みますが、フェアウェイバンカーで打ち込んでしまうと大きくショートしてしまいます。アマチュアの方がフェアウェイバンカーに苦手意識を持っているのは、ガードバンカーのようにクラブを砂に打ち込んでしまっているからではないでしょうか。

そこでやってほしいのが、グリップを短く持つこと。男子も女子も、ほとんどのプロが砂に打ち込まないために、いつもより3センチくらい短く握っています。短く持てば、クリーンに打つこともそれほど難しくありません。それに、フェアウェイバンカーであれば平らな場所から打てるので、傾斜やフライヤーするラフから打つよりグリーンを狙いやすいのです。

また、グリーンを狙ううえで大切なのが距離感。3センチ短く握った分、ユーティリティだと5ヤード、アイアンだと10ヤード距離が落ちると考慮して番手を選びましょう。

■松村道央
まつむら・みちお／1983年生まれ、埼玉県出身。10年連続賞金シードとして活躍し、ツアー通算5勝をマークしている
 
◇　◇　◇
 
●昨年の4～5月、自己ワーストの4試合連続予選落ちを喫するなど、大不振に陥った稲見萌寧。そこで柳橋章徳コーチが提案したインパクトバッグとは？　関連記事【スイングの迷路に迷い込んだ稲見萌寧を復調させた1つの練習器具】をチェックしよう。