距離感はどうやって養う? 宮里藍も繰り返した超効果的なドリルは『目をつぶって打つ』【3パット撲滅大作戦】
狙って打ったボールがカップに届かなかったりオーバーしたり……。かみ合わない距離感はどうやったら磨けるのか。
配信日時:2024年3月13日 06時02分
ロングパットが残った際、大事なのは「入れる」ことより「寄せる」こと。しっかり1パット圏内に寄せられれば、3パットは確実に減らせる。ツアー中継を観ているとプロはいとも簡単に距離感を合わせてくるが、アマチュアにとっては非常に難しく、悩みの種だ。どうすればいいのか、かつて精度の高いパッティングを武器に世界一にも輝いた宮里藍の父兼コーチ、優氏に聞いた。
「パッティングにおいて方向性と表裏一体で大切なのが距離感。その距離感を養うのにぴったりな練習法があるので紹介します。まず、50センチ間隔に10本のティを一直線に立てます。これを1本目の50センチ、次に1メートル、1.5メートルと順に、10本目の5メートルまで打ち分けていきましょう。ただし、必ず〝目をつぶって〟というのがポイントです。
距離感とはすなわち距離〝勘〟。打ったボールが目標のティから離れていれば、自分の〝勘(イメージ)〟と実際の距離がズレている証拠になります。そして、この練習で大切なのは、距離がズレても必ずフィニッシュをピタリと決めて静止すること。そうすれば、〝勘(イメージ)〟と実際の距離が合っていたときに、フィニッシュの位置が自分の距離感のバロメーターとして記憶されるからです」
目をつぶって打つ練習はショットにも効果的。視覚が遮断されることで感覚が研ぎ澄まされ、自分の体の動きを敏感に把握することもできるという。ボールに当てにいく意識もなくなり、よりナチュラルに振れるようになる。
ゲーム感覚で気軽にできる練習なので、遊びながら繰り返すことで自然と〝勘〟を磨けそうだ。
◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。
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