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このメモは一体……? 松山英樹、古江彩佳らを輩出する“ナショチ”のショートゲーム練習は一味違った【合宿潜入】

このメモは一体……? 松山英樹、古江彩佳らを輩出する“ナショチ”のショートゲーム練習は一味違った【合宿潜入】

日本ゴルフ協会(JGA)が派遣する海外試合の日本代表選手団を選考する場である「JGAナショナルチーム」の合宿がメルボルンにあるオーストラリアンゴルフセンターにて始まった。松山英樹や古江彩佳など世界で活躍する選手を多数輩出する“ナショチ”の強さの秘密を探すためにこの合宿に潜入。今回はショートゲーム練習を紹介する。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年3月26日 19時00分

日本ゴルフ協会(JGA)が派遣する海外試合の日本代表選手団を選考する場である「JGAナショナルチーム」の合宿がメルボルンにあるオーストラリアンゴルフセンターにて始まった。この施設は、ゴルフオーストラリア、PGAオーストラリアの本拠地。国の施設で市民にも開かれている。松山英樹や古江彩佳など世界で活躍する選手を多数輩出する“ナショチ”の強さの秘密を探すためにこの合宿に潜入。今回はショートゲーム練習を紹介する。

【写真】実際の練習風景はこちら!“ナショチ”は一打にかける思いが圧倒的に違う

ナショナルチームのショートゲーム練習は、クレイグ・ビショップコーチが担当しており、今年で8年目。選手たちとは基本的に英語でコミュニケーションを取り、選手が英語を理解できないときはJGAの長嶋淳治氏が通訳をする。今回参加している選手は中学生が2人、高校生が7人、大学生が2人という以下の構成だが、全員が率先して英語でコミュニケーションを取ろうとする姿から、意識の違いを感じる。

クレイグ・ビショップコーチとのコミュニケーションは基本的に英語。伝わりにくい部分はJGA長嶋淳治氏がサポートする
クレイグ・ビショップコーチとのコミュニケーションは基本的に英語。伝わりにくい部分はJGA長嶋淳治氏がサポートする
クレイグ・ビショップコーチとのコミュニケーションは基本的に英語。伝わりにくい部分はJGA長嶋淳治氏がサポートする
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クレイグ・ビショップコーチとのコミュニケーションは基本的に英語。伝わりにくい部分はJGA長嶋淳治氏がサポートする (撮影:田中宏幸)

中学生
3年 長崎大星(ながさき・たいせい)
3年 廣吉優梨菜(ひろさわ・ゆりな)

高校生
1年 松山茉生(まつやま・まお)
1年 岩永杏奈(いわなが・あんな)
2年 外岩戸晟士(ほかいわど・せいじ)
2年 新地真美夏(しんち・まみか)
2年 長澤愛羅(ながさわ・あいら)
3年 鳥居さくら(とりい・さくら)
3年 髙岸鈴(たかぎし・りん)

大学生
3年 中野麟太朗(なかの・りんたろう)
3年 竹原佳吾(たけはら・けいご)

また、練習法も本番を強く意識したものになっている。今日取り組んでいたのは、低いアプローチ、中くらいのアプローチ、高いアプローチを打ってから、カップに対して最適な高さを考えて最後の1球を打ち、その後1球だけパットするというもの。これを1セットとして20回繰り返し、15回以上パットを沈めることが目標に設定されていた。

「パットは4フィートから8フィートまでの長さを順番に打ってもらいます。8フィートを打ったらもう一度4フィートから。本番を想定して1セット1回だけしか打てないようにしています。同じところから打てば簡単になってしまうので」と、長嶋氏が、ビショップコーチの与えた練習の意図を説明してくれた。

各選手がメモ帳を持って練習の結果や気づきを記録。アプローチは1セットごとに場所を変えて打っていた。
各選手がメモ帳を持って練習の結果や気づきを記録。アプローチは1セットごとに場所を変えて打っていた。
各選手がメモ帳を持って練習の結果や気づきを記録。アプローチは1セットごとに場所を変えて打っていた。
各選手がメモ帳を持って練習の結果や気づきを記録。アプローチは1セットごとに場所を変えて打っていた。
各選手がメモ帳を持って練習の結果や気づきを記録。アプローチは1セットごとに場所を変えて打っていた。
各選手がメモ帳を持って練習の結果や気づきを記録。アプローチは1セットごとに場所を変えて打っていた。
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各選手がメモ帳を持って練習の結果や気づきを記録。アプローチは1セットごとに場所を変えて打っていた。 (撮影:田中宏幸)

昨年の日本ジュニアゴルフ選手権 女子15~17歳の部を制した長澤愛羅は「こういった環境がないので、普段はできませんが、いい練習になっています。15球入れなきゃいけないというプレッシャーも、みんなが周りにいて、見てくれているプレッシャーもあるので、実践感覚ですね」と、ナショナルチームだからこそできる練習に満足そうな表情を浮かべていた。

長澤が話したとおり、日本ではアプローチもパットも同じ場所でできる練習環境はあまりない。しかし、常に本番を想定したこういった練習が、大舞台での勝負強さを育てるのだろうと感じた。

他の選手に見られているプレッシャーが本番さながらでいいのだという
パットを外し、本番さながらの悔しさを見せる新地真美夏。1球にかける思いの違いを感じた
パットを外し、本番さながらの悔しさを見せる新地真美夏。1球にかける思いの違いを感じた
パットを外し、本番さながらの悔しさを見せる新地真美夏。1球にかける思いの違いを感じた
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他の選手に見られているプレッシャーが本番さながらでいいのだという (撮影:田中宏幸)



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