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ハンドファーストに構えてない? 倉本昌弘が教えてくれた『バンス』が使えるアプローチ

ハンドファーストに構えてない? 倉本昌弘が教えてくれた『バンス』が使えるアプローチ

永久シードの倉本昌弘が、バンスが使えるアプローチをレッスンする。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年2月8日 07時50分

ウェッジのお助け機能、バンスを使って打つには?
ウェッジのお助け機能、バンスを使って打つには? (撮影:鈴木祥)
永久シードの倉本昌弘がレッスン

永久シードの倉本昌弘がレッスン (撮影:鈴木祥)

「アプローチはバンスを使って打つ」。そんなことは分かっているけど、本当にうまく使えているかは不安。国内男子ツアーで通算30勝を挙げた永久シードのレジェンド、倉本昌弘は、8日発売のゴルフ雑誌ALBA886号の中で「そもそもアマチュアはインパクトのイメージが間違っています」と話している。

まずはバンスについて簡単におさらい。芝ではなく床などの硬いところでアドレスしたとき、地面から少し刃(リーディングエッジ)が浮く。この出っ張りこそがバンス。刃から地面に入れば当然ミスにつながるが、バンスから地面に当てると、ヘッドが地面を滑ってきれいに抜けていく。地面に当たった衝撃でロフトが立つため、ボールの下をヘッドがくぐる『ダルマ落とし』も回避できる。倉本曰く「バンスはミスを防ぐお助け機能」なのだ。
 
それにも関わらず、なぜグリーン周りのライが良い花道からミスが出てしまうのか? 「フェース面をボールに当てようとするとバンスがなくなり、刃が地面に刺さってしまう」と倉本。つまり、アイアンと同じようにハンドファーストに打とうとすると、せっかくのバンスの機能を殺してしまっているのだ。
 
アプローチの基本のピッチ&ランで、バンスをうまく使うためにはアドレスが重要になる。「まず胸の前でグリップエンドを指でつまみ、クラブをダランと垂直に垂らしてみてください。このシャフトの傾きをキープして構えればバンスが出た状態を作れます。アドレスが完成したらインパクトでもシャフトを垂直にするイメージで払い打ちましょう」。

グリップエンドを指でつまんで、クラブを垂らしてからアドレスすると、バンスが出る
倉本昌弘のアプローチ連続写真
倉本昌弘のアプローチ連続写真
倉本昌弘のアプローチ連続写真
倉本昌弘のアプローチ連続写真
倉本昌弘のアプローチ連続写真
倉本昌弘のアプローチ連続写真
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グリップエンドを指でつまんで、クラブを垂らしてからアドレスすると、バンスが出る (撮影:鈴木祥)

クラブを握ると、手元が前に出てハンドファーストになったりしてしまうもの。だから一度力を抜いて重力にまかせ、地面と垂直な状態を確認するのだ。ウェッジの巨匠、ボブ・ボーケイも「シャフトを真っすぐにして構える」ことを推奨している。
 
そして、やはりショットと同じように手先ではなく体で振ることが、ミスなく再現性を高める絶対条件。「バックスイングでは右股関節、ダウンスイングでは左股関節に体重が乗るように体重を動かせば、体の回転で打てるようになります。歩いてボールに近づきながら打つと、感覚がつかめますよ」。アプローチのような小さな振り幅でも体重移動を意識することで、体が使える。しっかりバンスを使ってアプローチ下手から脱却しよう。

■倉本昌弘
くらもと・まさひろ / 1955年生まれ。広島県出身。80年にツアー史上初のアマチュア優勝。92年に25勝目を挙げ永久シードを獲得した。レギュラーツアー通算30勝。シニアツアーでは賞金王を2度戴冠している。

バックスイングで右足を前、ダウンスイングで左足を前にして歩きながらボールに近づいて打つと、体重移動で打つ感覚が養える

バックスイングで右足を前、ダウンスイングで左足を前にして歩きながらボールに近づいて打つと、体重移動で打つ感覚が養える (撮影:鈴木祥)

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