堀琴音は「直立したまま水平素振り」のイメージで、つかまったフェードを打っていた!
3年連続でシード落ちした堀琴音は2021年に球筋をドローからフェードに変更。すると同年7月にツアー初優勝。それ以来、ショットの精度が高まり成績が安定。今回は安定したフェードを打てる秘密を聞いてみた。
配信日時:2024年9月25日 11時00分
3年連続でシード落ちした堀琴音は2021年に球筋をドローからフェードに変更。すると同年7月にツアー初優勝。それ以来、ショットの精度が高まり成績が安定。今回は安定したフェードを打てる秘密を聞いてみた。
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フェードというとスクエアスタンスに構えて、アウトサイド・イン軌道で上から下に振る印象が強いですが、私がイメージしている軌道は違います。ダウンブロー軌道が強過ぎるとフェースが開いて、強い球が打てない。だから私は前傾に対して水平に振るレベル軌道でフェードを打っています。そうすると、極端に上から打ち込まないため、つかまったフェードが打てるのです。レベル軌道は、直立した姿勢でやると分かりやすいと思います。
最初は前傾しないで背中を伸ばしたまま腰の高さでクラブを水平に振る。そこから、徐々に前傾します。前傾しても体に対してレベルに振るのは同じです。そして、普段のアドレスと同じところまで前傾すれば、前傾に対してレベル軌道のままボールを振れます。前傾角度とシャフトの角度はバックスイングでもインパクトでもフォローでも一定になるのが理想です。
前傾に対してレベル軌道で振るためのポイントは背骨です。背骨が左右に傾くとレベル軌道が崩れてしまう。私はアドレスしたときの背骨の角度をキープして、背骨をクルンと回して体を回転させています。
スタンスは少しだけオープンにしますが、前傾に対してクラブをレベルに振ると、フォローではスタンスラインよりさらに左にクラブを振り抜けます。結果として、緩やかなアウトサイド・インになります。また左に振ることによってスライスにもなりません。
私は右にプッシュするミスに悩んだ結果、持ち球をドローからフェードに変えました。スライスや右プッシュに悩んでいる人は、ぜひ試してほしいです。
■堀 琴音
ほり・ことね/1996年3月3日生まれ、徳島県出身。アマチュア時代からツアーで活躍。2021年に初優勝を果たし、22年2勝目を飾ったショットメーカー。今季ツアー3勝目を狙う。ダイセル所属。
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