前傾キープという言葉に惑わされるな「ダウンスイングで頭をボールに近づけるのが前傾姿勢を保つコツ」
ラウンド中に同じミスが立て続けに出て止まらないなど、困ったときの悩みを一発で解消する方法を紹介。悩んで迷路に入り込む前に、一読しておく価値アリの知恵袋。
配信日時:2023年2月16日 02時55分
ラウンド中の自分のスイングを動画で見てみると、ダウンスイングで前傾姿勢が崩れ、体が伸び上がった状態でインパクトしていた。これさえ直せば、スコアが安定するはずなのに……。前傾姿勢をキープするにはどうすればいいんだろう?
アドバイスをくれたのは、応急処置のアイデアは無尽蔵のツアーコーチ・石井忍だ。
「頭をボールに近づけながらクラブを振り下ろしてください。体が伸び上がらなくなります」と、石井。
ちょっと待ってください!? 頭をボールに近づけたら、体が突っ込んでダフリませんか?
「そもそもダウンスイングは、遠心力がかかって背中側に引っ張られる力が働いています。つまり頭が地面から離れやすいということ。もともと体が伸び上がる傾向がある人なら、大胆に頭を下げても、やりすぎてダフることはないでしょう」
そうか! “前傾角度をキープしよう”としすぎるから体が浮いていたんだ。頭を地面に近づけて、前傾をさらに深くするくらいの意識で、結果的に前傾姿勢が保たれるのか。
次回のラウンドでは、ダフリを恐れずに積極的に頭を下げてみよう。(取材・文/小澤裕介)
■石井忍(いしい・しのぶ)1974年生まれ、千葉県出身。東京学館浦安高等学校、日本大学のゴルフ部で腕を磨き、98年プロテスト合格。2010年にツアープロコーチとして活動を始め、多くの男女ツアープロを指導。また「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアへの指導にも力を入れている。
困ったときのゴルフ知恵袋