今季初優勝プロもギッコンバッタンで球が曲がってた‼ 「ダウンで胸を近づける」で軸ブレしなくなったってホント?
プロ入り9年目の小木曽喬が6月の「ハナ銀行インビテーショナル」で悲願の初優勝を飾った。優勝の陰には、堀尾研仁コーチと3年前から取り組んだスイング改造があった。
配信日時:2024年8月28日 02時15分
プロ入り9年目、27歳の小木曽喬(おぎそ・たかし)は、6月の「ハナ銀行インビテーショナル」で悲願の初優勝を飾った。優勝の陰には、堀尾研仁コーチと3年前から取り組んだスイング改造がある。堀尾コーチは「以前と見違えるほど球が安定し、平均ストロークは72.650(2019年)から、70.848(2024年8月26日現在)まで向上。平均飛距離も276.25ヤード(2019年)から、284.32ヤード(2024年8月26日現在)まで伸びました」とその効果を語る。この3年間で小木曽のスイングがどう変わったのか。堀尾コーチに聞いた。
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小木曽選手は、私のところに通い始めた頃(2021年)、軸を左に傾けて手元を高く上げたトップから、一気に軸を右に傾けてクラブを寝かせるように打っていました。軸の傾きが変われば、クラブ軌道は不安定になってしまいます。これが安定した成績を残せていなかった要因でした。
軸を安定させて切り返すコツは、腰と胸を分離させて動かすこと。腰と胸が一緒に動いてしまうと、軸が右に倒れやすくなってしまいます。腰は左に回しながら、胸を地面に近づけるように切り返してください。小木曽選手は「切り返しで胸を下げるイメージ」と口にしながら、この動きを身に付けていました。
胸を下げるイメージができない方は、仰向けになり、腰を地面につけたまま、背中と首を上げてみてください。この動きが切り返しでもできれば、軸をキープしたままスイングできるようになりますよ。
■小木曽喬
おぎそ・たかし/1997年生まれ、愛知県出身。2014年の日本アマで日本人最年少優勝(当時)。今季の「ハナ銀行インビテーショナル」で念願のツアー初優勝を挙げる。所属フロンティアの介護。
■堀尾研二
ほりお・けんじ /1971年生まれ、岐阜県出身。かつてニック・ファルド(イングランド)やアーニー・エルス(南アフリカ)のコーチだったデビッド・レッドベターに師事し、ティーチングの世界に。2002年からプロコーチとして活動。これまで、谷口徹、高橋竜彦、田島創志、塚田陽亮らのコーチを務めた。
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