パットが上手い女子プロ 柏原明日架のパターレッスン【動画リンク有】
2019年、初優勝を含むツアー2勝を挙げ、ブレイクを果たした柏原明日架。年間スタッツで平均パット数(1ラウンド当たり)となったパッティング巧者の彼女に、パターの基本的な考え方を聞いた!
配信日時:2023年3月22日 05時29分
ボール位置は帽子のツバ先の下で合わせる
パターにおいて一番気をつけるべきことは、ボール位置です。まずボールに対して、立つ位置についてですが、近すぎると腕を振る空間が狭くなり、窮屈になって芯にヒットしないことが増えるので、近づきすぎないように気をつけます。そして基本的には、左目の下が良いとされています。
昔よりもいまの選手たちのほうが、身長が高くなり、体の大きな選手も増えてきているので、(帽子の)ツバ先の下で合わせる場合もありますね。身長が高いぶん、いままでのボール位置ですと、目線の高さに違いがでてきてしまうので。
私は左目の下、左ツバ先の下の両方をテストしたうえで、しっくりきたツバ先で合わせるようにしています
ボール位置の確認方法としてやっているのは、ボールに対してアドレスしたうえで、左ツバ先からボールを落とすやり方。ボール同士がぶつかれば、普段の位置と合っていますし、外れたときはずれている証拠。
私は調子が悪いと感じた時はこのチェック方法をおこなっています
ちょっと極端にでもクラブヘッドからヒジまでを一直線になるように構える
ストロークのイメージは、パターヘッドの先から、手元、腕、肩が一直線になっていることですね。例えば、手首が手前に折れてしまっていると、手元だけでクラブを動かす手打ちになってしまうと安定したヒットができません。
ちょっと極端にでもクラブヘッドからヒジまでを一直線になるように構えて、クラブヘッドまで神経が届くイメージを気にするようにしています。
私は、ボールにヒットしたあとにヘッドアップするクセがあって、良いストロークができているときは、フォローを低く長く押すことができているのですが、調子が悪くなってくると、肩のラインが少し上がってしまう。それが起きないように、テークバックをせずにフォローだけで低く長く押し出す練習をしています。ヘッドアップするクセのある方は試してみてください
詳細の練習法は動画をご覧ください。
■柏原明日架(かしわばら・あすか) /プロフィール。1996年生まれ。アマチュア時代からプロトーナメントで優勝争いに加わるなど名をはせ、2014年にプロテストに合格。2016年からシード選手として活躍をしつづけ、2019年は「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で悲願の初優勝。「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で2勝目を挙げた。