ドライバーがナイスショットしたときに限って、次のウェッジでダフったりトップしたりしていませんか? 「そもそもドライバーとウェッジのフルショットは全然違います」と吉田鈴や臼井蘭世のコーチを務めるレギュラーツアー通算7勝の今野康晴はいう。詳しく聞いてみた。
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ウェッジのフルショットは、インパクトのロフトを安定させることがドライバーと違って難しいんです。ティショットが会心の当たりでフェアウェイに飛んで、2打目のウェッジのフルショットが上手く当たらない人は、ドライバーみたいに振っていませんか?
僕が教えている臼井蘭世さんのフルショットを比較してみると、長くて軽いドライバーと、短くて重いウェッジでは『体重移動の大きさ』、『インパクトの当て方』、『ヘッドの走らせ方』の3つが大きく違うのが分かります。
飛ばしたいドライバーは、トップで8:2の右足体重になり、インパクトではそんなに打ち込みたくないから、体の中心でボールを打っていく。それに対して1ピン以内に止めたいウェッジのフルショットは、最初から7:3の左足体重でアドレスしてトップでは5:5。ダウンスイングで8:2の左足体重にして、それをキープしたままインパクトします。
また、ウェッジのフルショットは、ヘッドを走らせるというよりも、一緒に体を回していくので、ドライバーに比べるとフィニッシュもコンパクトになります。意識を変えるだけでも、ウェッジのフルショットの精度が上がるので、試してみてください。
■臼井蘭世
うすい・らんぜ/2002年生まれ、栃木県出身。日本ウェルネススポーツ大学1年生の時から今野に師事。マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに参戦しながらプロテスト合格を目指している。昨年、ツアー初優勝を挙げた臼井麗香は姉。
■今野康晴
いまの・やすはる/1973年生まれ、岐阜県出身。ツアー通算7勝のショットメーカー。2005年には2勝を挙げて獲得賞金1億円を突破、賞金ランキング2位に入った。現在は国内シニアツアーでプレーしながら、吉田鈴や臼井蘭世のコーチを務めている。京葉カントリー倶楽部所属。
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●吉田鈴は中学生のときから今野康晴に習っている。関連記事の【100ヤード以内を極めることで吉田鈴はプロテストに合格! 三段階の上達法とは?】では、パー5でバーディが増えて理由について今野が語っている。