今季のドラディス女王有力候補! 小林夢果は肩を“タテ”に回してぶっ飛びドローを打つ【女子プロのドラテク】
ジャンボ尾崎を師事する小林夢果のスイングを、石井忍が解説する。
配信日時:2024年5月13日 23時14分
2024年も盛り上がりをみせる国内女子ツアー。彼女たちのスイングには効率よく飛ばす要素が詰まっている。今回取り上げるのは、3月の「アクサレディス」で3位に入った小林夢果。昨シーズンは平均266ヤードを記録した20歳のぶっ飛びスイングを、石井忍が解説する。
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ワイドに遠くに上げて、グッと沈んで、蹴り上げていく。飛ばし要素満点ですね。師匠のジャンボさんの影響でしょうか。姉弟子の原英莉花プロと同様に切り返しでヒザと腰を曲げて“シットダウン”という動作が行われます。そこから地面を蹴り上げて、ヘッドを加速させている。
バックスイングではフェースを地面に向けてシャットに上げていきます。スイング全体を通してフェースをシャットに使うので、出るとしたらチーピンでしょうか。
それを防ぐために、小林プロは肩をタテに回してフェースローテーションを抑え、ドローを打っています。肩をヨコに回すとフェースローテーションが大きくなり、インパクトが点になってしまう。それではクラブが暴れて曲がります。
肩をタテに回す動きを覚えるために、両肩を横切るようにクラブを当てて、シャドースイングしてみましょう。バックスイングとフォローでクラブがボールを向くように、体を回すとタテの動きを体感できます。同じ感覚でボールを打つと、前傾角度がキープされてクラブが暴れる動きが少なくなりますよ。
■小林夢果
こばやし・ゆめか/ 2003年生まれ、埼玉県出身。今季はQTランキング8位でツアーに出場。これまで11試合に出場して「アクサレディス」の3位を含む3度のトップ10に入っている。昨季は出場試合数が少なく参考記録ながら、ドラディス女王の神谷そらを超える266ヤードをマークした。ヨコハマタイヤジャパン所属。
■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ。千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。
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●平均250ヤードを超える飛距離を武器に「日本女子オープン」2勝を含む5勝を挙げている原英莉花。飛距離アップと前傾キープが期待できる“しゃがむ”動きを真似るには? 関連記事【世界基準の飛ばし屋・原英莉花は“シットダウン”でヘッドを走らせる!】をチェックしよう。
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