昨シーズン、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で悲願の初優勝を遂げた安田祐香。臼井麗香のコーチを務める柳橋章徳氏は「以前より、切り返しが改善された」と指摘する。線が細めでも飛ばせる安田のスイングのポイントはどこにあるのか?
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安田選手は、線こそ細めですが、身長もあって腕も長いので、スイングアークを大きくして飛ばしているタイプに見えます。
昨年、初優勝につながったのは、切り返しから右腕が体の背面側に外れ、クラブが寝る動きが解消されたことにあると思います。今は、切り返しから右腕がしっかり入って体の前に入ってきています。以前より体の使い方が静かになって、腕を振る感覚が出てきたように見えますね。
トップでシャフトがクロスしていますが、切り返しでしっかり右腕が入り、体の正面から右ヒジが外れなければ何も問題ありません。むしろ、安田選手はクロスの動きを生かして、クラブを加速させています。
アマチュアの方は振り遅れて右方向にミスする方が多い。安田選手のように体全体を右に向けるようにテークバックすると、ボールをつかまえられるようになると思います。右にいる時間が長い方が、腕やクラブを戻す時間を作れて、振り遅れはしないはずです。
■安田祐香
やすだ・ゆうか/ 2000年12月24日生まれ、兵庫県出身。学校3年生から坂田塾で腕を磨き、2019年のプロテストに一発合格。20-21シーズンはケガの影響もありシード権に手が届かなかったが、23年には2位に2度入るなどの活躍で初シードを獲得。24年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で悲願の初優勝を果たした。NEC所属。
■柳橋章徳
やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。強豪・中央学院大学ゴルフ部ではレギュラーとして活躍。PGAティーチングプロA級の資格を取得し、男女のトッププロを指導。現在は臼井麗香のコーチを務める。
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