“下半身リード”の正解は『左腰を引く』ではなく『右腰を切る』だった! ダウンスイングが変われば球はもっと飛ぶ
憧れの“下半身リード”。しかし、正しくできているかといわれると自信がない。そんな人は右腰を切ってみて!
配信日時:2024年8月14日 04時01分
ダウンスイングで、効率よくエネルギーを球に伝えるためのカギとなる“下半身リード”。しかし、正しくできている人は意外と少ない。かつて世界一にも輝いた宮里藍の父でありコーチの優氏は「下半身リードのイメージが上手く掴めない人は“右腰を切る”ことを意識してください」という。でもダウンって、左サイドを意識するものじゃないの?
「まず、正しいダウンスイングについておさらいしましょう。確認して欲しいのは、切り返し直後からダウンが進んだ時点で、シャフトが右肩のラインより前に出ていないこと。しっかり後方に残っていれば、トップで生まれた上半身と下半身のネジレの差がキープされていることになります。ここから一気にパワーを解放して、上半身が下半身を急激に追い越す。だからヘッドスピードが猛烈に加速するのです」
ということは、切り返し直後からシャフトが右肩のラインより前に出てしまっていると、パワーが上手く伝わらないということか。
「そのとおり。せっかくトップまで正しい動きをしても、ダウンスイングに入った途端、上半身と下半身の捻転差を解いてしまったら、せっかく溜めたパワーは霧散してしまいます。そうならないために重要なのが“下半身リード”。よく、『左腰で引っ張るイメージを持つ』と紹介されていますが、イメージを掴めない人は多い。利き腕が右の人なら、体の右側の方が動きを掴みやすいでしょうから当然です。それなら、ダウンは“右腰を切る”イメージを持てばいいだけです」
確かに、左と比べたら右側の感覚のほうが敏感だから、右腰を意識したほうが下半身リードはできるかもしれない。具体的にどうするといいのだろうか。
「トップからダウンへの切り返しは、右腰から右ヒザまでの側面を一体にして、グイッと力強く球に向けるイメージを持ってみてください。このとき、いきなり胸を球に向けるのはNG。胸は後方に向けたまま、右肩をトップの位置に置いてくるイメージで、右腰から右ヒザを球に押し込むようにダウン。こうすることで、上半身と下半身の捻転差が最大限生かされ、球に目一杯パワーを伝えることができるのです」
左腰で引っ張るイメージを持つと、踏ん張れないままスエーしてしまい、エネルギーを逃がしてしまっていたが、右腰を切るイメージなら溜めた力をしっかり球にぶつけることができる。飛距離もしっかり伸びるし、なにより憧れの“下半身リード”をモノにできたのがうれしい。もっと飛ばしたい人は、右腰に意識を向けてダウンスイングしてみるといいだろう。
◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。
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