自宅練習にも、ラウンド前にも使える! ストロークが安定する『パター練習器具』
細かな距離の打ち分けや正確な方向性が求められるパターのスキルを高めるには、『練習器具』を活用するのが近道だ。今回は自宅やコースですぐに使える『練習器具』を厳選し、使用感を細かくチェック。冬の間にみっちりパッティングを磨いて、春のゴルフシーズンに備えよう! 取材協力/ゴルフ&フィットネスポイント芝浦 撮影/田中宏幸 構成/田辺直喜
配信日時:2025年1月9日 01時30分
『パター練習器具』全8モデルの練習効果を徹底チェック
今回はさまざまなメーカーから発売されている『パター練習器具』全8モデルを用意。練習効果を「距離感」と「方向性」に分けてチェックし、それ以外にも「携帯性」や「コスパ」を考慮して評価を行った。チェックを行ったのは以下の2名。
■海老原秀聡(左)
えびはら・ひであき/1990年生まれ、東京都出身。中央学院大学卒業後、プロテストに一発合格。現在はアマチュアのレッスンに注力している。鋭い感性を生かして、ギアやモノの性能を的確に分析する。
■田辺直喜
たなべ・なおき/1985年生まれ。JGTOのQTに出場するなど、プロゴルファーを目指した経験を持つゴルフライター。レッスンやギアなど、ゴルフに関する知識は豊富。
正しく使うことでさまざまなスキルが向上
パターを向上させるには、ボールを打つ技術だけでなく、ターゲットに対して真っすぐ構えるアライメントや一定のリズムでストロークすることでタッチを出すなど、さまざまなスキルが必要になる。プロゴルファーの海老原秀聡は、『パター練習器具』を正しく活用することでスキルの底上げができると話す。
「ただ漠然とボールを打っていると、アドレスや方向取りが雑になり、気付かないうちにストロークが崩れてしまうことがあります。一方で、『パター練習器具』を上手に活用すれば、ストローク技術が向上することはもちろん、ターゲットに真っすぐ構える感覚や距離感を磨くことができます。今回ご紹介する『パター練習器具』は自宅でも、ラウンド前の練習でも使えるようなモノを厳選しています。自分のパッティング技術を支えてくれるアイテムを1つ持っておくと、スコアも安定しやすくなりますので、ぜひ自分に合った『パター練習器具』を見つけてください」
ベストバイは応用力抜群で使いやすい『コンパクトパッティングミラー』
今回ベストバイを獲得したのはPuttOUTの『コンパクトパッティングミラー』だった。軽量・コンパクトで持ち運びやすいサイズ感でありながら、アライメントやストロークのチェックができる万能性も備えたお役立ちアイテムになっていた。以下にチェックを行った全8モデルを評価順に紹介していく。
【評価S+】PuttOUT『コンパクトパッティングミラー』
ミラー部分に顔や肩のラインを写して、正しいアドレスを安定して作ることができる練習器具。ターゲットに対するアライメント能力が上がるし、ボールを真上から見られるようになって、振り幅のコントロールも上手くなる。キャディバッグに入れてラウンドに持っていきやすい大きさで、裏面に滑りにくいスパイクを付けるなど、細かな作りも秀逸。
【評価S+】コルグ『パットリズム』
アライメントや打ち出しのチェックができるマットにメトロノームを搭載。ボールの手前に凸を付けることで、フェースの芯でボールをとらやすくし、打ち出した先にゲートを付けることでパッティングの方向性が良くなる。同時に一定のテンポでストロークできるので距離感も磨かれるお役立ち度の高いアイテム。
【評価S+】ダイヤ『パットチェッカー』
上部に極細いレールが付けられていて、その上にボールを通すようにストロークする練習器具。ターゲットに対する構え方やストロークが向上し、ショートパットの強化に最適。ボールが落ちる方向でミスの傾向がつかめることもポイント。
【評価S】ライト『ラガーパット560』
スクエアフェースかつ芯でとらえないとキレイに真っすぐコロがらない特殊な形状の練習用ボール。シビアにボールやヘッドをセットしないと狙った方向にコロがせないため、アドレスの仕方が丁寧になり、実戦力も上がる。
【評価S】コルグ『リズムマスター』
音だけでなく、光のガイドでヘッドの正しい速度が可視化されていて、練習の仕方がシンプルで分かりやすい。一定のテンポで再現性の高いストロークが身に付く。光を追うことで自然にヘッドアップしなくなり、ミスを減らす効果が高い。
【評価S】ライト『ダブルパッティングボール』
2つのボールをつなげた形状の練習器具で、完璧にフェースを真っすぐ戻せないと真っすぐコロがらない。難易度が非常に高く、ヘッドの置き方や体の動きなど、細かな動きに注意しないと上手く打てないので、ストロークがとことん磨かれる。
【評価A+】タバタ『ストローク・ナビ』
パターのサイズや練習の難易度に合わせてレール幅を7段階に調整することが可能。黄色の柱があることでボールの前後でヘッドを真っすぐ動かす感覚が身に付き、ストロークがキレイに整う。パーツをバラバラにすればキャディバッグにも収納しやすい。
【評価A+】タバタ『パター練習用マルチカップ』
重い鋳鉄製のカップで、置き方を変えて好みの練習をすることができる。おすすめはボール大の小さな穴を通す練習。アライメントや打ち出しをシビアに管理しないと穴を通せないので1打に対する集中力が高まる。