音が鳴るモノ、腰に巻くモノ、三角形…… 技アリ『練習器具』9アイテムを1つひとつ試しました！
今回はさまざまなメーカーから発売されている『練習器具』全9モデルを用意。練習効果や使いやすさ、持ち運びやすさなど、多角的な評価を行った。チェックを行ったのは以下の2名。
今回の評価項目
１：練習効果（飛ばし）
練習で活用することで飛距離アップへの効果がどれほどあるか
２：練習効果（方向性）
練習で活用することで方向性アップへの効果がどれほどあるか
３：使いやすさ
セッティングや使用方法がシンプルで分かりやすいかどうか
４：持ち運びやすさ
キャディバッグへの収納しやすさなど、練習場に持って行きやすいか
５：コストパフォーマンス
価格に見合った性能を持っているか、お買い得なモノかどうか
使いやすくて、効果も高い『練習器具』はどれか
スイングの大事な基礎を整えてくれる
さまざまな形状、大きさのモノがそろっている『練習器具』。海老原秀聡は、効率的なスイング作りをする上で大きなメリットがあると話す。
「スイング中の手首の角度や腰の動きなどは感じ取りにくく、ただボールを打つ練習ではなかなか改善することができません。しかし、自分の目的に合った練習器具を使えば、良い動きや悪い動きが体感しやすくなりますので、スイングがどんどん良くなって行きます。今回は全9モデルの練習器具を試しましたが、スイングの大事な基礎を作る『三角先生Fit』や『ダイヤスイングアライメント』は幅広いゴルファーにおすすめなアイテムでした。それ以外にもさまざまな効果を持った練習器具を紹介していますので、ぜひ練習で活用して、上達につなげてください」
自分に合った『練習器具』を1つ持っておくと、不調になってもスイングを戻しやすくなるのでおすすめだ。
練習効果やコスパで自分に最適な『練習器具』を探そう
ツアープロの愛用者もいる『三角先生』がベストバイ！
今回ベストバイを獲得したのは、タバタの『三角先生Fit』だった。ビジネスゾーンの動きを整えるのに効果的で、使いやすさ、コスパなど、あらゆる面で高い評価を得た。以下、全9モデルを評価順に紹介していく。
タバタ『三角先生Fit』
両腕の三角形をキープすることでボディターンが身に付く
実勢価格：3,300円
評価：S＋
素材：PVC（フロッキング加工）
サイズ：フリー
練習効果（飛ばし）：🌸
練習効果（方向性）：🌸
使いやすさ：🌸
利便性：◎
コスパ：🌸
スイングの肝となる“ビジネスゾーン”での体使いやフェースコントロールが良くなるので、ゴルフが一段レベルアップする
左右の前腕と手首で挟むように使用。空気で膨らませる構造なので、体格に合わせて調整が可能になっている。両ヒジの間隔、体とグリップの距離がキープされて、自然と体の回転を使ったスイングが身に付き、飛距離、方向性ともに良くなる。
ダイヤ『ダイヤスイングアライメント』
方向取りのチェックやスイング矯正にも使える練習器具で実戦力が爆上がり！
実勢価格：3,960円
評価：S＋
素材：ポリカーボネート
サイズ：115ミリ×250ミリ×36ミリ
練習効果（飛ばし）：◎
練習効果（方向性）：🌸
使いやすさ：🌸
利便性：🌸
コスパ：🌸
スティックを斜め45度にした状態で、右足のすぐ外にセット。右サイドへのスエーを防止しながら、ヘッドをインから下ろすイメージ作りができる
スティック（別売）2本を装着し、アドレスの方向や構えたクラブのライ角がチェックできる。スティックの下に手元を置いてスイングすれば、インパクトで体が浮く動きを矯正できる。体のヨコにセットして、スエーを防止するなど、さまざまな使い方が可能。
ヤマニ『プロセンダー』
理想的な手首使いが身に付いて、アマチュアの大敵「スライス」が直る
実勢価格：29,700円
評価：S
素材：ナイロン、SBR（スチレンブタジエンゴム）
サイズ：300ミリ（手首バンド）・100ミリ（ボール直径）
練習効果（飛ばし）：◎
練習効果（方向性）：🌸
使いやすさ：🌸
利便性：🌸
コスパ：○
右手に装着して正しい手首使いが体感できるだけでなく、付属のボールを使い（写真右）、体とクラブの同調を高めることもできる
右手に装着することでトップやインパクトでの手首の正しい形を体感しながらスイングできる。フェースを閉じて、シャローなインパクトが身に付き、スライスを矯正して、つかまった球が打てるようになる。ボールを挟むスタイルでは両ヒジの距離が一定になって、スイングの同調度が高まる。
ダイヤ『ダイヤPROスイングベルト』
下半身リードのスイングを身に付けたいなら、この練習器具がおすすめ
実勢価格：10,560円
評価：A＋
素材：ポリエステル
サイズ：1100ミリ×125ミリ
練習効果（飛ばし）：🌸
練習効果（方向性）：◎
使いやすさ：◎
利便性：○
コスパ：◎
スイング中に腰がどれだけ回転しているかひと目で分かるのが最大のメリット。腰を大きく、スムーズに動かすことで飛距離アップも期待できる
三角形の山が体の中心に来るよう腰に装着。スイング中の腰の回転量を視覚的に確認することができる。ダウンスイングでは、三角形が手元より先に回るように振ることで、下半身リードを使って、強く叩くインパクトを習得できる。
ゴルトレ『ジェリーロープ』
グリーンの他にピンクとブルーのカラーがあり、ピンク：柔らかい（ストレッチに最適）、グリーン：普通（トレーニングに最適）、ブルー：硬い（負荷をかけたトレーニングに最適）
実勢価格：1,650円
評価：A＋
素材：TPR
サイズ：2500ミリ（最長伸）
練習効果（飛ばし）：◎
練習効果（方向性）：◎
使いやすさ：◎
利便性：🌸
コスパ：🌸
『ジェリーロープ』を背中にかけ、両ワキを通すように前に出す。持ち手を両手の親指にかけて伸ばした状態で体幹を回すとスイング軸が安定する
指などをかけられる形状の伸縮性のあるロープ。エクササイズやスイング矯正など、目的に合わせてさまざまな使い方ができる。ボールを打つだけでは身に付きにくい体幹を安定させる動きが習得できるのもメリット。
『ジェリーエキスパンダー』は胸筋を鍛えられる以外にも練習前の肩周り・肩甲骨のストレッチにも効果的。『ジェリーバンド』はヒジの悪い動きの防止、スエー防止などスイング作りや下半身強化のトレーニングにも活用できる。『ジェリーチューブ』は肩周りのストレッチや可動域を増やすトレーニングにおすすめ。
ダイヤ『リストジャッジ』
理想のトップを“音”で教えてくれる
実勢価格：1,188円
評価：A＋
素材：ネオプレーンゴム、スチール
サイズ：フリー
練習効果（飛ばし）：○
練習効果（方向性）：◎
使いやすさ：🌸
利便性：◎
コスパ：🌸
バックスイングの途中やトップなどで左手が甲側に折れる背屈をすると音が鳴る。フェースを開く動きがなくなり、ボールがつかまえやすくなる
左手に装着して使用。左手が甲側に折れるとスチール性のプレートが「カチッ」と鳴る。アドレスで作った左手首の形をキープして振れて音が鳴らないときは、シャットな手首使いができている。フェースが開きにくくなって、スライスを防止する効果がある。
タバタ『TSコンプリートスイング』
アームローテーションとボディターンを練習できる練習器具だ
実勢価格：6,050円
評価：A
素材：ポリエステル（本体）、ラバー（ストレッチベルト）、ポリエチレン（ストッパープレート芯材）
サイズ：220ミリ×390ミリ×40ミリ
練習効果（飛ばし）：◎
練習効果（方向性）：◎
使いやすさ：○
利便性：◎
コスパ：◎
両ワキを締め、ヒジを絞った状態で、体や腕を動かせれば、ヘッドが走って軌道も安定。飛距離も方向性もアップする
肩にかけるように装着し、左右の上腕から背中にかけてを囲むように「ストッパープレート」をセット。両腕をローテーションさせながら振るとストッパーに当たらず振り切れる。体の正面でクラブをさばく感覚が身に付いて、ショットの安定感がアップする。
ライト『スイングミラー』
全身が映る凸面鏡で体の軸をチェックできるラインテープ付き。ロングセラーの練習器具だ
実勢価格：5,280円
評価：A
素材：ガラス（ミラー）、ポリプロピレン（枠）、スチール他（脚）
サイズ：直径250ミリ
練習効果（飛ばし）：○
練習効果（方向性）：◎
使いやすさ：◎
利便性：○
コスパ：◎
付属の赤いラインテープをミラーに貼ると、軸やスイング軌道のチェックができる
ボールの前に置き、超広角ミラーで全身を見ることができ、付属のラインテープを貼って、体の軸などをチェックできる。ボールのギリギリまで近くに置くと、目線とは違った位置からフェース向きが見れて、より正確なアドレス作りができる。
ライト『ヒットツルーDX』
スライスやフックの原因となる手首の甲側への折れを矯正するバンド
実勢価格：1,584円
評価：A
素材：クロロプレンゴム、ナイロン、PE、PU、ポリエステル、PP
サイズ：フリー
練習効果（飛ばし）：○
練習効果（方向性）：◎
使いやすさ：◎
利便性：◎
コスパ：◎
左手に装着すると、甲側に厚い板がある設計。トップで左手が甲側に折れにくいようになっている。硬過ぎないので違和感なくスイングできる。振り方を矯正するというよりも、正しい手首使いができているかチェックするために使うのがおすすめ
