＜SRIXONチャレンジ　事前情報＞◇10日◇東蔵王ゴルフ倶楽部

　宮城県にある東蔵王ゴルフ倶楽部にて開幕されたチャレンジトーナメント第9戦「SRIXONチャレンジ」の最終日。8バーディ、2ボギーの66でラウンドした前粟蔵俊太が通算13アンダーで逆転のプロ初優勝をあげた。

JGTOチャレンジトーナメントとは？

　前粟蔵は中学時代に日本ジュニアを2連覇、高校進学後も世界ジュニアの日本代表として貢献、トップアマとして活躍。将来を嘱望された逸材だった。17才でプロゴルファーに転向するも、プロの厚い壁に跳ね返され、なかなか結果を出せなかった。昨年はレギュラーツアー12試合に出場して予選通過は4試合。苦しい時期が続いた。

　プロ3年目の今年、中学を卒業してから離れていた石垣島に拠点を戻し、小・中学生の時のように父と二人三脚で新たな道を歩み始めた。「今週、プロになってはじめて自信を持ってプレーすることが出来ました。優勝して親父を安心させてあげたかった」と、ようやく掴んだ勝利に安堵の表情。今回の勝利で出場の権利を手に入れた「コカ・コーラ東海クラシック」は昨年、同年代の石川遼が優勝した大会だ。遅れてきたルーキーがレギュラーツアーでどんな活躍ぶりを見せるのかに期待がかかる。

【優勝した前粟蔵俊太のコメント】
　今年の1月に沖縄の親父のところに帰って、二人三脚で頑張って今週はやれるなという自信を持って会場に来ました。これまでチャレンジでは5回くらい優勝争いをしたんですけど、その中でも自信をもってプレーが出来たのは今回がはじめてでした。