日本ゴルフツアー機構(JGTO)は19日、東京都内で記者会見を開き、2025年の男子下部ツアーのネーミングライツスポンサーが株式会社ACNホールディングスに決定したことを発表した。ツアー名称は『ACNツアー』となる。
また、8月と9月に新規トーナメントが追加され、今季の試合数は2試合増の年間13試合に拡大。JGTOの倉本昌弘副会長は、「選手にとっても本当にうれしい発表。4月の開幕戦から、一丸となってファンの皆様に話題を提供していきたい」と話した。
“若手の登竜門”と位置づけられている男子下部ツアーは、これまで国内のみならず、久常涼、星野陸也、桂川有人、大西魁斗といった海外で活躍する選手を輩出してきた。ACNホールディングスは11月に行われるレギュラーツアー「ACNチャンピオンシップ」を主催するほか、9人の男子プロともスポンサー契約を結んでいる。同社の田積毅副社長は「以前からプロアマ戦に参加させていただいておりますが、男子プロの皆様は技術はもちろん、ホスピタリティ、人柄が素晴らしいです。なんとか、男子ツアーを応援していきたい、と考えたことがきっかけです」と経緯を説明した。
さらに、2025年からACNツアーは賞金ランキングからポイント制への移行が発表された。より公平な競争環境を整え、選手のパフォーマンスを引き出すことを目的としており、予選通過選手の獲得賞金向上も狙いの一つ。賞金は大会上位30位までの選手に配分され、31位以下は一律で賞金が支払われる。倉本副会長は、「世界の主要ツアーはポイント制を採用しています。この制度を導入することが決まって、昨年から賞金総額も増えました。下部ツアーは赤字で頑張っている選手も多数いる。それを支援したいという狙いもある」。レギュラーツアーでも2025年からポイント制の導入が予定されている。
また、今季からレギュラーツアーのオープンウィーク(試合が開催されない週)には、シード選手5人が主催者推薦でACNツアーに出場できることが決定。会見に出席した選手会副会長の堀川未来夢は、「すごく楽しみです。下部ツアーが盛り上がってくれるのはうれしい」と期待を寄せた。ACNツアーの全試合は、JGTOのYouTubeチャンネルで生中継を予定。男子ツアーの人気回復へ、2025年シーズンは間もなく開幕する。