<石川遼 everyone PROJECT Challenge 最終日◇7日◇ロイヤルメドウゴルフ倶楽部(7,162ヤード・パー72)>
「最後打たせてほしかったなぁ」と、優勝を争った小木曽喬も白旗をあげる逆転勝利だ。
【関連動画】注目株! 中里光之介 飛ばしのテクニックを解剖
「石川遼 everyone PROJECT Challenge」は、最終ホールで1打差を追いかけて2メートルのチャンスにつけた小木曽に対し、先に約10メートルのバーディパットを放り込んだ中里光之介がトータル10アンダーで激戦を制した。中里はこれがチャレンジトーナメント3勝目。今季はレギュラーツアーで結果が出ずに苦しんだが、悩んだ日々の積み重ねがシーズン終盤に花開いた。
スタート時は1打を追いかける立場。前日「応援しているよ」と激励LINEがきた高校の先輩でもある石川遼の意向で、左右に大きく振られたピンポジションに対し「最初から飛ばさないと。いかないとダメだ」と果敢に攻めてバーディチャンスを量産した。一筋決めきれずストレスをためたが、4番(パー5)で2オンに成功してバーディを先行させると、8番(パー5)では池ポチャのピンチもパーにおさめるなどリズムを作った。
ハーフターン時は1打リードを許していたが、「集中していてスコアはわからなかった」と気にすることなく11番からの3連続バーディで鮮やかに逆転した。終盤は足踏みが続いて、リーダーボードを初めて見たのは16番(パー5)のティグラウンド。「残り3ホールの1打はないようで大きい。1打リードしているだけでも心はラクですよね」と余裕も見せながら、しびれる優勝争いを勝ちきった。
昨年のチャレンジ賞金ランク3位の権利で、今季前半はレギュラーツアーに参戦。平均飛距離トップ25(293.58ヤード)に入る期待の長距離砲だが、「精度が足りなさすぎる。本当にダメだった」と、飛距離を活かせないまま終盤戦の出場枠からはじき出された。今季からドラコンプロの安楽拓也に師事してスイング作りを進めてきたが、努力の足りなさを痛感。「今年は本当にやってきたつもりだったけど、納得するラインが低かったんでしょうね。気づくの遅いですよね(笑)」
「今は練習場に行ったら自分が納得できるまでやる。(トップ杯)東海クラシックのときも17時で練習場がクローズだったんですけど、納得できず別の練習場行って打っていた。今週もここの練習だけじゃ足りなくて、別の練習場で」。右手の薬指にはテーピング。皮が破れるほどボールを打ち込んだ証だった。
2013年にはQスクールを突破してアジアンツアーに参戦するなど海外への意欲も強いが、今はまず自分の地力をつけることに重きを置く。「日本でしっかりシードをとってからアジアに行くというのが先決。でも、アジアからヨーロッパ、ヨーロッパからPGAにいきたいというのはある」。世界に向けての大事な足場固め。この優勝でチャレンジ賞金ランキングも11位に浮上。下部ツアー賞金王、2位から位6人に与えられる来季前半戦の出場権にも再び手が届くところに来た。
「最後打たせてほしかったなぁ」と、優勝を争った小木曽喬も白旗をあげる逆転勝利だ。
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「石川遼 everyone PROJECT Challenge」は、最終ホールで1打差を追いかけて2メートルのチャンスにつけた小木曽に対し、先に約10メートルのバーディパットを放り込んだ中里光之介がトータル10アンダーで激戦を制した。中里はこれがチャレンジトーナメント3勝目。今季はレギュラーツアーで結果が出ずに苦しんだが、悩んだ日々の積み重ねがシーズン終盤に花開いた。
スタート時は1打を追いかける立場。前日「応援しているよ」と激励LINEがきた高校の先輩でもある石川遼の意向で、左右に大きく振られたピンポジションに対し「最初から飛ばさないと。いかないとダメだ」と果敢に攻めてバーディチャンスを量産した。一筋決めきれずストレスをためたが、4番(パー5)で2オンに成功してバーディを先行させると、8番(パー5)では池ポチャのピンチもパーにおさめるなどリズムを作った。
ハーフターン時は1打リードを許していたが、「集中していてスコアはわからなかった」と気にすることなく11番からの3連続バーディで鮮やかに逆転した。終盤は足踏みが続いて、リーダーボードを初めて見たのは16番(パー5)のティグラウンド。「残り3ホールの1打はないようで大きい。1打リードしているだけでも心はラクですよね」と余裕も見せながら、しびれる優勝争いを勝ちきった。
昨年のチャレンジ賞金ランク3位の権利で、今季前半はレギュラーツアーに参戦。平均飛距離トップ25(293.58ヤード)に入る期待の長距離砲だが、「精度が足りなさすぎる。本当にダメだった」と、飛距離を活かせないまま終盤戦の出場枠からはじき出された。今季からドラコンプロの安楽拓也に師事してスイング作りを進めてきたが、努力の足りなさを痛感。「今年は本当にやってきたつもりだったけど、納得するラインが低かったんでしょうね。気づくの遅いですよね(笑)」
「今は練習場に行ったら自分が納得できるまでやる。(トップ杯)東海クラシックのときも17時で練習場がクローズだったんですけど、納得できず別の練習場行って打っていた。今週もここの練習だけじゃ足りなくて、別の練習場で」。右手の薬指にはテーピング。皮が破れるほどボールを打ち込んだ証だった。
2013年にはQスクールを突破してアジアンツアーに参戦するなど海外への意欲も強いが、今はまず自分の地力をつけることに重きを置く。「日本でしっかりシードをとってからアジアに行くというのが先決。でも、アジアからヨーロッパ、ヨーロッパからPGAにいきたいというのはある」。世界に向けての大事な足場固め。この優勝でチャレンジ賞金ランキングも11位に浮上。下部ツアー賞金王、2位から位6人に与えられる来季前半戦の出場権にも再び手が届くところに来た。