<太平洋クラブチャレンジ 初日◇29日◇太平洋クラブ 江南コース(埼玉県)◇7224ヤード・パー72>
“平成の怪物”と呼ばれた元メジャーリーガーの松坂大輔氏が国内男子下部のABEMAツアーにアマチュアとして出場中。「81」の147位と出遅れたが、日米で170勝を挙げるスーパースターの片鱗は、随所に見せた。
「やっぱり緊張していました」 松坂大輔氏は『81』と出遅れるも330ヤードの“豪打”と華麗なアプローチで魅せた
“平成の怪物”松坂大輔氏は9オーバー発進。初のABEMAツアーで感じたことは?
配信日時:2024年5月29日 22時45分
<太平洋クラブチャレンジ 初日◇29日◇太平洋クラブ 江南コース(埼玉県)◇7224ヤード・パー72>
“平成の怪物”と呼ばれた元メジャーリーガーの松坂大輔氏が国内男子下部のABEMAツアーにアマチュアとして出場中。「81」の147位と出遅れたが、日米で170勝を挙げるスーパースターの片鱗は、随所に見せた。
2年前にはプロアマ形式で行われた国内男子ツアー「ゴルフパートナーPRO-AM」にアマ部門で出場し、昨年はツアー外の1日競技「柏オープン」にも参戦経験がある。しかし、「まだ慣れていないので…野球はスタンドがあって(お客さんと)離れている。ゴルフって近いじゃないですか。野球と比べればゴルフに対して自信がないので、人に見られて打つのはやっぱり緊張していましたね」。
今大会はABEMAツアーでもっともギャラリーを集めることで知られる。この日は平日にも関わらず2055人が来場した。スタートの10番では、ティイングエリアを囲むような人だかり。その雰囲気にのまれた松坂氏は、ティショットを左の林に曲げるなどボギー。続く11番もティショットを左に曲げてボギー。12番(パー3)は1打目でグリーンに乗らず、2打目のアプローチもミスをするなどダブルボギーと立て続けにスコアを落とした。
「ふわふわしていた」と序盤からスコアメイクに苦しんだが、「開き直った」という13番パー5は豪打を披露。目の覚めるような1打は330ヤード先のフェアウェイをとらえ、ギャラリーを沸かせる。2オンに失敗するものの4.5メートルのバーディパットはわずかにカップを剃れて、天を仰いだ。
続く14番は3メートルを沈めてパーでしのぐと、15番(パー5)の3打目は砲台グリーンの下からワザありのワンクッションのアプローチで3メートルに寄せたが、バーディパットはカップに嫌われる。
落ち着きを取り戻したように見えたが、16番(パー4)で“洗礼”を浴びる。フェアウェイ右サイドに池があり、その先の左サイドにはグリーンまで池が広がる。強いアゲンストが吹いたこの日は、難度2番目のホールである。松坂氏のティショットはしっかり左に打ち出したがスライス回転が風にあおられて池のなかへ。3打目はつかまったボールでグリーン左奥のOBゾーンに消えた。打ち直しもグリーンをとらえきれずに、クアドラプルボギーの「+4」をたたいた。
前半を「44」で折り返すと、30~40分ほどのインターバルを挟んだ後半のアウトは、1番(パー5)で1.5メートルほどを沈めて初バーディに表情を緩ませる。4番5番は連続ボギーで後退。330ヤードの7番(パー4)は果敢に1オンを狙ったが、ボールは右の林のなかへ。万事休すかと思われたが、ピン手前3メートルに乗せるスーパーアプローチを見せ、取り囲んだギャラリーは拍手喝采。しかし、絶妙アプローチからまさかの3パット。「あれはオチがついて僕らしい(笑)」と振り返った。
ここで終わらないのがスーパースター。8番(パー4)では、フェアウェイからの2打目を1.8メートルに寄せるときれいに流し込んで大きくガッツポーズ。ギャラリーと喜びを分かち合った。落ち着きを取り戻した後半は2バーディ・3ボギーの「37」にまとめた。
久しぶりのプロの舞台に立ち「楽しかったです。楽しかったけど、精神的にけっこうきつかった」と振り返ったが、320~330ヤードの1Wショットを連発し、同組のプロよりもいい位置に置く場面は何度もあった。グリーン周りから華麗なアプローチを見せたり、微妙なパットを何度も沈めるなど、随所でギャラリーを沸かせた。
「せめて70台で回りたかった。16番で『8』を打っちゃったので、あれがなければ回れたかもしれないけど…。明日はなんとか70台で。後半いいゴルフができたので、自分のなかでは明日につながるかなと」。ホールアウト後は1時間の居残り練習で最終調整。予選通過は厳しい位置だが、2日目は1番(パー5)からいい流れで入りたい。
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