昨季日本ツアー賞金王に輝いた中島啓太が、25日から行われるDPワールド(欧州)ツアー「ラアス・アル・ハイマ選手権」(アラブ首長国連邦)に今季初戦として出場するため出国した。
賞金ランキング1位の権利で同ツアーの出場権を得て、今季は日本ツアーを離れ欧州ツアーを主戦場に戦っていく。「ワクワクしますね。緊張という感じはあまりないです」と笑顔で話した。
日本ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を2位タイで終えると、オフに突入。特にスイングの改造などは行っていないが、「年越しはハワイで過ごしました。ちょうど2週間ほど。巨人の選手のみなさん(の合宿)に参加させていただきました」と、今年の1月初旬には憧れの読売ジャイアンツ・菅野智之投手らとともにハワイで合同合宿を行った。
「体も成長できましたし、いろいろ学ぶところもたくさんあったので、行ってよかったです」と満足のいくオフを過ごすことができた。今季自身初戦に向けた準備は整っているようだ。
21日に日本を飛び立ち、現地時間22日の早朝にドバイへ到着。そこからコースに入り練習を行う予定だ。人生初の欧州ツアーの目標はもちろん「優勝を目指してプレー」すること。「ハワイで合宿したメンバーに『恩返しできるようにやってきます』と伝えたので、優勝の報告をできるように頑張りたいです」と意気込んだ。
そのあとは2月1日開幕の「バーレーン選手権」(バーレーン、ロイヤルGC)、8日開幕の「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」(カタール、ドーハGC)の3試合に出場し、一時帰国する予定。
「(今季は)2025年にアメリカ行くための1年間だと思っている。その気持ちを持って戦いたいと思っています」。欧州ツアーからランキング上位を狙って、目指すは米国男子ツアーの出場権獲得。中島の新たな挑戦が始まる。(文・高木彩音)