渋野日向子、松山英樹、笹生優花と、日本人選手の世界的活躍が目覚ましい今日このごろ。“世界”と聞けばまっさきに浮かぶのが米国だが、ゴルフファンなら見逃せないのが欧州ツアー。
松山英樹のコーチが解説!金谷拓実が「絶対左に行かない」理由とは?【連続写真】
最近では川村昌弘がツアーメンバーとしてフル参戦。金谷拓実も臨時ツアーメンバーに登録済みで、今週の「BMWインターナショナル・オープン」をはじめ、これからも出場の機会が増えてきそう。では改めて…欧州ツアーの魅力とはズバリ!?
「毎週がナショナルオープンだからね」、「本当の強さを身につけたいならヨーロッパ」とは、欧州で武者修行を積んできた谷原秀人と宮里優作の言葉。米国にも日本にもない良さがそこにある…しかし、実際はそんなにカッコイイ話ばかりじゃない!?ちょっとやそっとのトラブルもご愛敬、雑多な魅力に引き寄せられたベテラン2人に、欧州ツアーのアレコレを語ってもらった。
【会場に行くまでがサバイバル!?ホテル&ごはん事情】
4大陸をまたぎ、24カ国以上を転戦する欧州ツアー。毎週国境を超えて異文化コミュニケーションとなると、日常の何気ない部分でもひと苦労。むしろ、試合会場ではないところのほうが大変だったりするようだ。
【Q.1】現地に行って、真っ先にリサーチすることは?
谷原「飯屋!食事の場所は絶対に調べてたね。日本食がそこにあるかは絶対に調べる」
宮里「日本食がないところ、いっぱいありますよね〜」
谷原「田舎にいくほど無いからね」
宮里「モロッコ、サウジ、アイルランドとかスコットランドもないですよね。場所によっては、本当になにもない。見渡す限り草原、とか(笑)」
谷原「そういうときは、あるものを食べる」
宮里「前に夜8時くらいにホテルに着いて、食事しようと思ったら、『もう終わりました』と言われて。近くにレストランはあるかって聞いたら、そこももう終わってるって。街まで40キロくらいありましたよね(笑)。
で、夕食が食べられなくて、ホテルに置いてあるチョコレートとポテトチップスで飢えをしのいだ記憶があるな…」
谷原「アイルランドでは毎日、オレの部屋に食べに来たこともあったね」
宮里「谷さんが、バッグいっぱいにレトルト食品持ってきて。何もないから、部屋でみんなで食うべ!って(笑)」
谷原「缶詰とかね」
宮里「お湯の中にカレーのレトルトつっこんで、お湯もすぐ終わっちゃうから、とりあえず出来た人から食べるみたいな。一生懸命やったよね。ホテル、レッドキャッスルとかすごい名前だった気がする(笑)」
谷原「スペインは、飯がめちゃくちゃうまかったよね」
宮里「うまかった!」
谷原「イタリアとか、米文化があるところはやっぱりうまい。ただ、店が開くのが遅いんだよね、夜8時とか。もう寝ちゃうって」
宮里「早くて8時で、へたしたら夜9時オープンもありましたよね」
谷原「レストランの前で待ってたよね(笑)」
宮里「バーはやっているから、次の日が早いスタートのときは、バーかなんかで軽く摘まんで寝ます、みたいな」
【Q.2】ビックリするようなホテルはあった?
谷原「いろんな宿があるよね。イタリアオープンかな、本当にやばかったのは。部屋が全部カビ臭くて、モトくん(マネージャー)に超文句いったよね(笑)。(マネージャー『なかったんですよ、他に!涙』)。一番言いホテルだとか言ってたのに」
宮里「僕は違うゴルフ場のロッジに泊ってましたよ、そのとき。そこもカビ臭くて」
谷原「シャワーもさ、簡易的な、ガラガラガラって開けるシャワーなの。ひとり入れるかどうかみたいな。それがすごいイヤで、ゴルフ場のほうがシャワーの出もよかったからさ、ゴルフが終わってシャワー浴びて帰って、もう寝るだけにして。でもカビ臭い…。なんか、日が当たってないんだよね、ジメジメして(笑)。優作が出てない年のイタリアオープンのときだったかな。すごい田舎で、あれはヤバイホテルだった」
宮里「絶対、布団とか干してないですよね」
谷原「あそこはワーストだったかも(笑)。アメリカのモーテルとかのほうが、よっぽど良かったな。モーテルよりも環境が悪くて、それでも値段が高かったりするんだよね。1泊2万円とか。それでカビ臭いし、後付けみたいなシャワーだしさ!」
宮里「バスタブがないとか、シャワーだけの部屋も多いですよね。谷さん、シャワーに入って一緒に洗濯したりしてましたよね?」
谷原「あるねえ。オレ、靴下と下着は毎日洗ってたからね」
宮里「まずコインランドリーがどこにあるかはチェックしますよね。クリーニングサービスがないところが多いから、自分たちで洗濯しないといけないので」
谷原「ハンガーもなかったりね。たまに、ブッキング(予約)がないって言われることもあるよね」
宮里「けっこうテキトーですからね(笑)」
<プロフィール>
■谷原秀人
1978年11月16日生まれ、広島県出身。
東北福祉大卒業後、2001年にプロ転向。03年の「マンダムルシードよみうりオープン」で尾崎将司を逆転して初優勝し、05年は米ツアーに参戦。17年の「WGC-デル・マッチプレー選手権」で4位、欧州ツアーの旗艦大会「BMW PGA選手権」で3位に入って欧州ツアーのシードを獲得。18年は欧州ツアーを主戦場とし、5試合でトップ10入りを果たした。
松山英樹のコーチが解説!金谷拓実が「絶対左に行かない」理由とは?【連続写真】
最近では川村昌弘がツアーメンバーとしてフル参戦。金谷拓実も臨時ツアーメンバーに登録済みで、今週の「BMWインターナショナル・オープン」をはじめ、これからも出場の機会が増えてきそう。では改めて…欧州ツアーの魅力とはズバリ!?
「毎週がナショナルオープンだからね」、「本当の強さを身につけたいならヨーロッパ」とは、欧州で武者修行を積んできた谷原秀人と宮里優作の言葉。米国にも日本にもない良さがそこにある…しかし、実際はそんなにカッコイイ話ばかりじゃない!?ちょっとやそっとのトラブルもご愛敬、雑多な魅力に引き寄せられたベテラン2人に、欧州ツアーのアレコレを語ってもらった。
【会場に行くまでがサバイバル!?ホテル&ごはん事情】
4大陸をまたぎ、24カ国以上を転戦する欧州ツアー。毎週国境を超えて異文化コミュニケーションとなると、日常の何気ない部分でもひと苦労。むしろ、試合会場ではないところのほうが大変だったりするようだ。
【Q.1】現地に行って、真っ先にリサーチすることは?
谷原「飯屋!食事の場所は絶対に調べてたね。日本食がそこにあるかは絶対に調べる」
宮里「日本食がないところ、いっぱいありますよね〜」
谷原「田舎にいくほど無いからね」
宮里「モロッコ、サウジ、アイルランドとかスコットランドもないですよね。場所によっては、本当になにもない。見渡す限り草原、とか(笑)」
谷原「そういうときは、あるものを食べる」
宮里「前に夜8時くらいにホテルに着いて、食事しようと思ったら、『もう終わりました』と言われて。近くにレストランはあるかって聞いたら、そこももう終わってるって。街まで40キロくらいありましたよね(笑)。
で、夕食が食べられなくて、ホテルに置いてあるチョコレートとポテトチップスで飢えをしのいだ記憶があるな…」
谷原「アイルランドでは毎日、オレの部屋に食べに来たこともあったね」
宮里「谷さんが、バッグいっぱいにレトルト食品持ってきて。何もないから、部屋でみんなで食うべ!って(笑)」
谷原「缶詰とかね」
宮里「お湯の中にカレーのレトルトつっこんで、お湯もすぐ終わっちゃうから、とりあえず出来た人から食べるみたいな。一生懸命やったよね。ホテル、レッドキャッスルとかすごい名前だった気がする(笑)」
谷原「スペインは、飯がめちゃくちゃうまかったよね」
宮里「うまかった!」
谷原「イタリアとか、米文化があるところはやっぱりうまい。ただ、店が開くのが遅いんだよね、夜8時とか。もう寝ちゃうって」
宮里「早くて8時で、へたしたら夜9時オープンもありましたよね」
谷原「レストランの前で待ってたよね(笑)」
宮里「バーはやっているから、次の日が早いスタートのときは、バーかなんかで軽く摘まんで寝ます、みたいな」
【Q.2】ビックリするようなホテルはあった?
谷原「いろんな宿があるよね。イタリアオープンかな、本当にやばかったのは。部屋が全部カビ臭くて、モトくん(マネージャー)に超文句いったよね(笑)。(マネージャー『なかったんですよ、他に!涙』)。一番言いホテルだとか言ってたのに」
宮里「僕は違うゴルフ場のロッジに泊ってましたよ、そのとき。そこもカビ臭くて」
谷原「シャワーもさ、簡易的な、ガラガラガラって開けるシャワーなの。ひとり入れるかどうかみたいな。それがすごいイヤで、ゴルフ場のほうがシャワーの出もよかったからさ、ゴルフが終わってシャワー浴びて帰って、もう寝るだけにして。でもカビ臭い…。なんか、日が当たってないんだよね、ジメジメして(笑)。優作が出てない年のイタリアオープンのときだったかな。すごい田舎で、あれはヤバイホテルだった」
宮里「絶対、布団とか干してないですよね」
谷原「あそこはワーストだったかも(笑)。アメリカのモーテルとかのほうが、よっぽど良かったな。モーテルよりも環境が悪くて、それでも値段が高かったりするんだよね。1泊2万円とか。それでカビ臭いし、後付けみたいなシャワーだしさ!」
宮里「バスタブがないとか、シャワーだけの部屋も多いですよね。谷さん、シャワーに入って一緒に洗濯したりしてましたよね?」
谷原「あるねえ。オレ、靴下と下着は毎日洗ってたからね」
宮里「まずコインランドリーがどこにあるかはチェックしますよね。クリーニングサービスがないところが多いから、自分たちで洗濯しないといけないので」
谷原「ハンガーもなかったりね。たまに、ブッキング(予約)がないって言われることもあるよね」
宮里「けっこうテキトーですからね(笑)」
<プロフィール>
■谷原秀人
1978年11月16日生まれ、広島県出身。
東北福祉大卒業後、2001年にプロ転向。03年の「マンダムルシードよみうりオープン」で尾崎将司を逆転して初優勝し、05年は米ツアーに参戦。17年の「WGC-デル・マッチプレー選手権」で4位、欧州ツアーの旗艦大会「BMW PGA選手権」で3位に入って欧州ツアーのシードを獲得。18年は欧州ツアーを主戦場とし、5試合でトップ10入りを果たした。