2023年に日本の賞金王に輝き、その資格でDPワールド(欧州)ツアーを主戦場に戦っている中島啓太が8日、テーラーメイドゴルフの新製品発表会に登場。そこで、昨年の振り返りや、今季の目標を明かした。
昨年のルーキーイヤーは3月の「ヒーローインディアンオープン」で欧州ツアー初優勝を果たすと、限られた人数しか出場できない最終戦にも出場し、7位タイフィニッシュ。同ツアーのポイントランキングでは35位でシーズンを終えて、今季も欧州を主戦場とする。
「昨年は本当にケガに苦しみましたけど、遠征はすごく楽しくて、いろんな国に行って、ゴルフだけじゃなくていろいろな街を歩いたり、文化も楽しめたので、今年も楽しくヨーロッパを回りたいなと思っています」
ケガの影響で納得のいく出場試合数は叶わなかったが、初めての“欧州の旅”には満足。とくに「スペインのパエリアが1番美味しかったです」と笑顔を見せる。しかし「インドは毎日、お腹を壊しながら(笑)」と、初優勝したヒーローインディアンオープンのときは食が合わなかったことを冗談めかしながら明かした。
欧州で一年間戦い「もっとアグレッシブに攻めたい」と課題を発見。とくにドライバーの飛距離では「最終戦で後ろの組にローリー・マキロイ選手がいて、本当にキャリーの場所が違うのでびっくりしました」と世界トッププレーヤーから刺激を受けた。「300ヤードで超えるバンカーが多い。その手前にレイアップするのと、それを超えて攻めるのではゲームが変わってくる。そこを攻めていけるように挑戦したいと思います」と新たなプレースタイルで挑むつもりだ。
今年は「たくさんプレーすることを目標にやっていきたい」とテーマを挙げる。「最終戦も背中を痛めてしまったので、まずは振って痛くないスイングを見つけながらやってきた」とこのオフはトレーニングと体に負担が少ないスイングを研究。あとは「腹筋をたくさん行うなど、試合数をとにかく多く出たいので、そこは意識してやっています」と話した。
「優勝複数回優勝を目指して頑張ります。怪我に気をつけながらたくさん試合でプレーして、日本のファンの方に見てもらえるようにやっていきたい」と意気込む。いよいよ今週、中島の2025年シーズンがスタートする。(文・高木彩音)