＜ヒーローインディアンオープン　2日目◇29日◇DLF G&CC（インド）◇7416ヤード・パー72＞

初日の「65」に続いて、2日目も同スコアをマークした中島啓太。今季はDPワールド（欧州）ツアーに参戦しているが、はじめて単独首位のまま決勝ラウンドに進みそうだ。

荒天のため大会2日目はサスペンデッドとなり、競技は順延となった。そのなかで中島はすでにプレーを終えて、2位に2打差をつけている。第2ラウンドのプレーを残している選手の中で中島に追いつきそうな選手はいない。初優勝をにらむ大事な“ムービングデー”は首位スタートが濃厚だ。

ホールアウト後には欧州ツアーのインタビューに、通訳なしですべて英語で答えた。『首位にいるのは心地いい？　追いかけるほうがいい？』の問いには「心地いい」と即答。「fun=楽しい」を繰り返し、中島もインタビュアーも“心地いい”笑いが絶えない。

この日は前半で5連続を奪うなど、バーディを量産。終盤に3連続ボギーを叩きながら、上がり17番でバーディ、18番ではイーグルを奪取し、ロスを取り返した。初日、2日目とアウトだけで11アンダー。難しいとされているインは3アンダー。決勝でも前半で伸ばしていく策で、逃げ切りを図りにかかる。

「あと2日間ベストを尽くすだけ」と勝利に挑んでいく。海外ツアーでの活躍を掲げてきた中島が、インドで大きな注目を浴びている。