＜ヨハネスブルグオープン　最終日◇26日◇ホートンGC（南アフリカ）◇7227ヤード・パー70＞

2カ所で開催されたDPワールド（欧州）ツアーの開幕戦の1つ、南アフリカのホートンGCでの「ヨハネスブルグオープン」は来年7月に開催されるメジャー最終戦「全英オープン」の予選会を兼ねていた。

優勝したのは現在LIVゴルフでプレーするディーン・バーメスター（南アフリカ）。上位に入ったダレン・フィチャート（南アフリカ）、ダン・ブラッドベリー（イングランド）とともに来年7月18日にロイヤルトゥルーンで開幕する全英オープンへの出場権を獲得した。
 
最終日を６アンダーの「64」と伸ばしたバーメスターは「何が起こったのか、表現できない」と言葉を詰まらせた。
 
34歳のバーメスターはLIVゴルフのスティンガーGCの一人で、ルイ・ウーストハイゼンをキャプテンにチーム・南アフリカで戦っている。それまで欧州ツアーで通算2勝を挙げていたが、2023年からLIVゴルフに参戦。５月にはDPワールドツアーのメンバー資格を返上した。スティンガーGCとしてLIVゴルフに全試合参戦、シーズン個人戦は14位に終えている。しかし、LIVゴルフを戦うために昨年末には60位内だった世界ランキングは降下の一途。今週の開幕戦を迎えるときには154位、来年のメジャー出場はオープン競技の予選会が望みだった。
 
このヨハネスブルグオープンは南アフリカのサンシャインツアーとDPワールドツアーの共催。昨年の「フォーティネット・オーストラリアPGA選手権」を制したキャメロン・スミス（オーストラリア）、「全米プロ」を制したブルックス・ケプカ（米国）に次ぐ現役LIVゴルファーのDPワールドツアーの勝利となった。「母国の南アフリカのファンはいつも温かく迎えてくれる。声援が本当に力になった」と喜んだ。（文・武川玲子＝米国在住）