＜関西オープン　2日目◇14日◇泉ヶ丘カントリークラブ（大阪府）◇7051ヤード・パー71＞

国内男子ツアー第2戦の「関西オープン」2日目。近畿大3年の山下勝将（まさゆき）が15番パー3でホールインワンを達成した。山下には、主催者から賞金20万円が送られる。

ボギーが先行し、耐えるゴルフが続いていた山下だったが、14番でこの日初バーディ。勢いそのままに続くホールで見事なホールインワンを決めた。実測167ヤードで、少しフォローの風が吹いていた。8番アイアンを選択し放ったボールはピン手前に着弾し、カップに向かって転がり吸い込まれた。

そんな盛り上がるシーンだが…、山下は「当たりが薄いと感じて、ティを拾って歩いていった。入るシーンは見ていなかった。入ったと言われて…」と、自分のホールインワンシーンを見逃してしまったという。感覚としては「手前に乗ったかなくらい」だったものの、フォローの風の影響もあり記録達成となった。

同組の石川遼から「入った！」と声をかけられ、「？？？」の表情を見せたが、すぐさま笑顔に変わった。「石川遼さんや中島啓太さんのファンも来ていて、めっちゃおめでとうと言ってくれたのでうれしかったですね」と現場の空気を振り返る。

一時は予選カットラインギリギリだったものの、この2ホールでの巻き返しを含め1イーグル・2バーディ・2ボギーのトータル4アンダーまで伸ばし、予選通過は確実だ。明日からの決勝ラウンドに向けては「1つでもいい位置で回れるように」と意気込む。

山下の姉は昨年の国内女子ツアー年間女王の美夢有。実は姉もこのホールでホールインワンを達成したことがあるとのこと。姉弟そろってホールインワンとは、何か持っている証拠。昨年は下部のABEMAツアーでもアマ優勝を飾った逸材。今度はレギュラーツアーでも、最終日の優勝争いにも顔を出すかもしれない。