＜三井住友VISA太平洋マスターズ　最終日＞◇15日◇太平洋クラブ 御殿場コース(7,246ヤード・パー72)

　静岡県にある太平洋クラブ御殿場コースで開催された、国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」の最終日。今野康晴がトータル13アンダーで優勝。2005年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」以来となる4年ぶりツアー7勝目を挙げた。

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　昨年大会ではプレーオフの末、片山晋呉に敗れた今野。「昨年プレーオフまでいったからといって、今年も優勝争いできるとは思っていなかった。72ホールしっかりやろう」と強い気持ちで今年の大会に臨むが、風邪で体調を崩し木曜、金曜はプレーをするのが精一杯だった。だが「今まではトップに立つと勝ちたい気持ちばかりが先走っていたが、余計なことを考えないから良かったかも」と首位で最終ラウンドを迎えた。

　途中、2位に1打差まで詰め寄られたがそれでも粘りを見せ最終18番を迎えたときには2位とは2打差。「ティショットさえしっかり打てば勝てる」フェアウェイをしっかりとらえ2打目も池を避け左のバンカーへ。3打目でピンに寄せて久々の優勝が決まった。

　「(プレーオフで)6連敗している僕が言うのもなんですが…いつかは勝てると思っていると思っていました」と話す今野だが、夫人からも今月の結婚記念日のプレゼントに「優勝がほしい」とリクエストされていた。「そのときは頑張るといったけど、まさか勝てるとは」と笑いながら答えたが、もしプレーオフになっていたら？ の質問には「今日だけは(体調が悪かったので)さすがにこれ以上は無理です」72ホール目できっちり勝負をつけ、胸をなで下ろした。