＜ダンロップフェニックス　初日＞◇19日◇フェニックスカントリークラブ(7,010ヤード・パー71)

　宮崎県にあるフェニックスカントリークラブで開幕した、国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の初日。並み居る海外の強豪選手達を抑えて首位に立ったのは久保谷健一。久保谷は出だし10番、11番と「良いスタート」と自画自賛の好発進。12番、15番とボギーを叩くも、17番で取り返し前半を1アンダーで終えると後半爆発。2番で約12メートルのロングパットをねじ込みバーディとすると、3番、4番、さらに6番、7番とバーディを積み重ね6アンダーでホールアウト。2位以下に3打差をつける絶好のスタートを切った。

ショットもクラブも曲げても…遼、終盤猛チャージで31位タイ

　ここ数戦はパッティングに悩んでいた久保谷。「先週はもう今度こそ長尺にしようかと思ったくらい」と語るほど悩みは深刻だ。この日は悪いながらも微妙なパットが決まったことでリズムが生まれ快調にスコアを伸ばしたが、「僕は尻すぼみのゴルフだから」と好スコアにも手応えは薄い。それでも「今日のような感じで最終日までいけたら」と少しずつ光明も見えてきており、絶好調のショットと噛み合えば久々の栄冠に手が届きそうだ。

　3打差の2位タイに2000年大会チャンピオンの片山晋呉、日本オープン覇者の小田龍一ら6選手、2アンダー8位タイに伊澤利光らがつけている。海外招待選手のビジェイ・シン(フィジー)は出だしでダブルボギーを叩き出遅れるも、その後巻き返し石川遼らと並んでイーブンパーの31位タイ。「ダブルボギー、ボギーでつまづいたのは残念だったが、全体的には満足できる内容。明日はミスを減らしてアグレッシブに攻められるようにしたい」と巻き返しに気合いは十分。この日も随所に昨年度PGAツアー賞金王の力を見せていただけに目が離せない存在となりそうだ。

【初日の順位】
1位：久保谷健一(-6)
2位T：片山晋呉(-3)
2位T：山下和宏(-3)
2位T：小田龍一(-3)
2位T：甲斐慎太郎(-3)
2位T：宮里聖志(-3)
2位T：松村道央(-3)
8位T：伊澤利光(-2)他5名