<RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 初日◇23日◇芥屋ゴルフ倶楽部(7,151ヤード・パー72)>
ツアーきってのイケメンがトーナメントに帰ってきた。23日(木)に開幕した「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」で、矢野東が約1年3か月ぶりに復帰。3バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「75」という結果だったが、まずは1ラウンドできたことに安どの表情を見せた。
【写真】初日の模様を写真でプレーバック!
矢野は昨年5月の「ミズノオープン」を右ヒジ痛のため途中棄権。戦線離脱直後、6月に右ヒジの内視鏡手術を受け、その後は治療・リハビリに励んでいた。特別保障制度が認められ、2019年の「日本ゴルフツアー選手権」まで猶予が設けられていたが、「一日も早いツアー復帰」を目指した。だが、今年4月の「東建ホームメイトカップ」、そして5月の「日本プロゴルフ選手権大会」には出場に向けて会場まで来たものの、「やっぱり無理だった」と、欠場の判断を下していた。
その後も懸命な練習を続け、7月末に出場したツアー外競技の「杜の都仙台チャリティプロアマトーナメント」では「試合中10回位、心が折れそうになった」と言いつつも、18ホールを完走。その後も地区オープンに出場して状態を上げて、ようやく今大会でツアーに復帰となった。
終わってみての感想は、ストイックな矢野らしく「復帰に向けてずっとやってきて、自分の復帰に向けての状態とするといい状態で復帰できたのですが、もうちょっといいスコアで回れると思っていました」と納得がいかない様子を見せる。続けて「やっぱり最初ってこんなもんですかね。とりあえずゴルフっぽくはなっていたのでいいんじゃないかな。みんなそうですもんね」と自分を納得させた。
それでも白い歯をのぞかせるのは、やっていける感触を得たから。「感触的にはすごく良くなっているので、これはラウンドを重ねていけばスコアも良くなるだろうなと。ラフの飛ばし方とか距離感とかスコアメイクとかは、ラウンドを重ねていけば勝手に微調整はできるので」。前を向くにはこれ以上無い18ホールだった。
離脱中の今年5月に女の子が生まれ、「休んでいる間に増えた趣味と言えば子育て。生まれて3か月くらいずっと一緒にいられた」と話すイクメンもこれで一時休業。ここからはツアー4勝目に向けての戦いが始まる。最後に吐き出した「もうちょっといいと思ったんだけどなぁ」という本音は、ストイックで強い矢野東が戻ってきた何よりの証しである。(文・秋田義和)
ツアーきってのイケメンがトーナメントに帰ってきた。23日(木)に開幕した「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」で、矢野東が約1年3か月ぶりに復帰。3バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「75」という結果だったが、まずは1ラウンドできたことに安どの表情を見せた。
【写真】初日の模様を写真でプレーバック!
矢野は昨年5月の「ミズノオープン」を右ヒジ痛のため途中棄権。戦線離脱直後、6月に右ヒジの内視鏡手術を受け、その後は治療・リハビリに励んでいた。特別保障制度が認められ、2019年の「日本ゴルフツアー選手権」まで猶予が設けられていたが、「一日も早いツアー復帰」を目指した。だが、今年4月の「東建ホームメイトカップ」、そして5月の「日本プロゴルフ選手権大会」には出場に向けて会場まで来たものの、「やっぱり無理だった」と、欠場の判断を下していた。
その後も懸命な練習を続け、7月末に出場したツアー外競技の「杜の都仙台チャリティプロアマトーナメント」では「試合中10回位、心が折れそうになった」と言いつつも、18ホールを完走。その後も地区オープンに出場して状態を上げて、ようやく今大会でツアーに復帰となった。
終わってみての感想は、ストイックな矢野らしく「復帰に向けてずっとやってきて、自分の復帰に向けての状態とするといい状態で復帰できたのですが、もうちょっといいスコアで回れると思っていました」と納得がいかない様子を見せる。続けて「やっぱり最初ってこんなもんですかね。とりあえずゴルフっぽくはなっていたのでいいんじゃないかな。みんなそうですもんね」と自分を納得させた。
それでも白い歯をのぞかせるのは、やっていける感触を得たから。「感触的にはすごく良くなっているので、これはラウンドを重ねていけばスコアも良くなるだろうなと。ラフの飛ばし方とか距離感とかスコアメイクとかは、ラウンドを重ねていけば勝手に微調整はできるので」。前を向くにはこれ以上無い18ホールだった。
離脱中の今年5月に女の子が生まれ、「休んでいる間に増えた趣味と言えば子育て。生まれて3か月くらいずっと一緒にいられた」と話すイクメンもこれで一時休業。ここからはツアー4勝目に向けての戦いが始まる。最後に吐き出した「もうちょっといいと思ったんだけどなぁ」という本音は、ストイックで強い矢野東が戻ってきた何よりの証しである。(文・秋田義和)