＜ゴルフ日本シリーズJTカップ　事前情報＞◇2日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)

　今季の優勝者と賞金ランキング25位以内の選手で争われる、国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が3日(木)に開幕を迎える。

遼、衣替え完了！史上最年少賞金王へいよいよ最終戦！

　今大会最大の注目は石川遼、池田勇太による賞金王争い。この日は本戦を翌日に控え、現在賞金ランキング首位の石川、逆転賞金王に向け勝つしかない池田共にプロアマ戦に出場。快晴に恵まれた東京よみうりカントリークラブで最後の調整を行った。プロアマ終了後には石川、池田のツーショットでフォトセッションが行われ、カメラの前でがっちりと握手。池田が「どちらが勝つにせよ、楽しく4日間悔いの残らないプレーをすればいい」と語れば、石川は「池田さんとプレーするのは今年最後となるので、喜びを噛み締めてプレーしたいと思います」とライバルとの初日同組対決に向け意気込みを返した。

　今大会3年連続3回目の出場となる石川に対し池田は初出場。腰、手首に故障を抱えた上で、逆転の条件は優勝のみと池田にとっては不利なデータばかり。しかし、最終戦を迎えた池田の表情はここ数戦と比べても明らかに晴れやかだ。フォトセッション後に行われた会見では「(条件は)厳しいとは思わない。勝ちゃいいんだよ」と語るなど、体は満身創痍ながら気持ちの充実ぶりがうかがえる。地元開催でホストプロとして挑んだ「ブリヂストンオープン」では手首の痛みに苦しみながらも勝利を手繰り寄せるなど、勝ちにいった試合で勝ちきる強さを持っていることは実証済み。石川も「有言実行を何度もされている方なので、説得力がある。言葉に重みがありますね」と自身が圧倒的に有利な状況にも警戒を緩めない。若き2人の熱い戦いが初日から期待できそうだ。

　女子ツアーでは同い年の横峯さくらが最終戦で奇跡の逆転賞金女王。そのことに池田は「女子は女子、男子は男子。やってみなきゃわかんねーよ」とはぐらかしたが、あきらめムードはない。「チャンスなくなったわけじゃないから。気力と気合いで頑張ればいい」泣いても笑っても最終戦。優勝の2文字だけを見て頂上決戦のティグラウンドに立つ。