＜ゴルフ日本シリーズJTカップ　初日＞◇3日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)

　東京都にある東京よみうりカントリークラブで開幕した「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の初日。逆転賞金王には勝つしかない池田勇太だったが、初日でいきなり赤信号が灯った。賞金王を争うライバルの石川遼と同組で最終組からスタートしていった池田だが、2番で早々にトラブル。ショートホールのティショットがガードバンカーに突き刺さり最悪の大目玉。グリーンをとらえることすら出来ずダブルボギーとすると、直後の3番でのバーディを挟んで4番、5番は連続ボギー。それでも前半は3オーバーでなんとか耐えたが、これが限界だった。

「気持ちの問題」遼、ショット乱れまさかの最下位発進！

　冷たい雨が降りしきる厳しいコンディションにもたたられ徐々に故障を抱えている腰に痛みが走る。歩く時には足を引きずり、ショットのフィニッシュも満足にとれない。状態は悪くなる一方だ。ハーフターン後の10番でボギーを叩くと、11番はティショットを右の林に打ち込みダブルボギー、13番ではティショットが今度は植え込みの下に止まってしまう不運でダブルボギーを叩きみるみるうちにスコアを落とし、最下位に沈んでしまう。15番パー3で執念のバーディを奪うも、名物の18番ショートもボギーとし8オーバーでフィニッシュ。くしくもショットが曲がってこちらも大叩きを演じた石川と並んで26位タイで初日を終えた。

　水曜の会見では「勝ちゃいいんだよ」と気合い十分だった池田だが、ラウンド後は「まぁ、ひどいラウンドだったね」とさすがに肩を落とす場面も。手首、腰に痛みを覚えてからは、ありとあらゆる治療を施し、試合に入れば気力でプレーを続けてきたが「本当に今日は寒かったし、つらかったし、運もなかった」と勝負をかけて挑んだ初日の結果に思わず弱音も。「まだ何が起きるか分からないから。明日、また頑張れればいいんじゃないかな？」と最後は“らしい”言い回しで上を向いたが、果たしてその強い気持ちに体がついてくるのか。

【初日の結果】
1位T：富田雅哉(-1)
1位T：金庚泰(キム・キョンテー)(-1)
1位T：ブレンダン・ジョーンズ(-1)
1位T：藤田寛之(-1)
5位T：宮本勝昌(E)
5位T：丸山茂樹(E)
5位T：矢野東(E)
5位T：武藤俊憲(E)
5位T：丸山大輔(E)
10位T：ジーブ・ミルカ・シン(+1)他4名