明暗が分かれたのは、同スコアで迎えた今大会最高難易度タイの16番パー3。ここでヤンよりも遠くにつけていたキューが先にバーディパットを決めたのに対して、ヤンは決められず。「ここで先に入れられれば、ヤンさんにプレッシャーをかけられる」というキューの思惑通りにことが進むと、次の17番でもバーディを奪い、2打差をつけてツアー初優勝を飾った。石川遼も「世界でもトップクラスの難易度」と語った、16番のピンポジションに勝負のあやがあった。
「難易度の高さが注目されますが、バーディが獲れないホール、というわけではない。セッティングを決める際には、バーディ数も意識しますが、60人超が挑んでバーディを奪ったのが1人とホールは、見ていてが面白くないと思うんです。最終日にバーディを記録したのは9人。結果的には、思惑どおり、ちょうど良い数字ですね」。
片山晋呉がダブルボギー、そして石川がトリプルボギーを叩くなど、決して簡単なホールではないが、バーディがでないわけではないセッティング。その絶妙なさじ加減を制したフィリピーノが栄冠を手にしたというわけだ。
解説・細川和彦(ほそかわ・かずひこ)/ 1970年12月28日生まれ。ツアー通算8勝。1993年にプロ転向し、95年に初優勝。翌年には中嶋常幸以来となる20歳代での2試合連続優勝を達成。00年には米国男子ツアーの「ケンパーインシュランスオープン」で2位に入っている。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制ではコースセッティング・アドバイザーを務める。
「難易度の高さが注目されますが、バーディが獲れないホール、というわけではない。セッティングを決める際には、バーディ数も意識しますが、60人超が挑んでバーディを奪ったのが1人とホールは、見ていてが面白くないと思うんです。最終日にバーディを記録したのは9人。結果的には、思惑どおり、ちょうど良い数字ですね」。
片山晋呉がダブルボギー、そして石川がトリプルボギーを叩くなど、決して簡単なホールではないが、バーディがでないわけではないセッティング。その絶妙なさじ加減を制したフィリピーノが栄冠を手にしたというわけだ。
解説・細川和彦(ほそかわ・かずひこ)/ 1970年12月28日生まれ。ツアー通算8勝。1993年にプロ転向し、95年に初優勝。翌年には中嶋常幸以来となる20歳代での2試合連続優勝を達成。00年には米国男子ツアーの「ケンパーインシュランスオープン」で2位に入っている。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制ではコースセッティング・アドバイザーを務める。