日本ではツアー初出場の桂川だが、実はフィリピンツアーやアジアンツアー、アジアの下部ツアーには出場経験がある。昨年のアジアンツアー「リゾーツ・ワールド・マニラ・マスターズ」は毎日練習を重ねていたコースでの開催。アジアの猛者がそろうなかで17位タイに入っている。「芝が薄かったり、下が硬かったりと、あまり整備されていないコースでの練習で難しいライからのショットがうまくなった」と、異国の地で地力をつけてきた。
フィリピンでは知り合いのつてでホームステイ。「以前はツアーのクラフトマンもされていた方で、ジャンボさんのクラブも見ていたと聞いています」という、出会いにも恵まれた。加えて、練習コースには東海クラシックで優勝したアンジェロ・キューやジュビック・パグンサン(ともにフィリピン)ら多くのプロも顔を出しており、「一緒にラウンドしたこともあります」という。「フランキー(・ミノザ)さんとも食事をしたことがあります」と、プロに囲まれての環境も成長の一助になった。
「祖父の影響で始めました。3、4歳だと思いますが、気づいたときにはもうやっていました」と、幼少からゴルフにはまり、中学3年時にはプロを目指すことを決断。腕を磨くためにフィリピンへ渡ったが、この決断が見事に実を結んでいる。日本に帰国し大学1年生として出場した昨年の「文部科学大臣杯」、「朝日杯争奪日本学生ゴルフ」を制すると、今年も「日本学生」のタイトルを獲得。経験してきた武者修行と、この1年の実績を考えれば日本オープン首位の座も不思議ではないといったところか。
いきなりの飛び出しにも至って冷静に受け答え。1人留学で身につけたのはゴルフの技術だけではなく、落ち着き払った強さも感じる。目標とする人は大リーグに挑戦中の大谷翔平。動画投稿サイトで見て、「人間的に好きです、人柄に憧れています」と、目指すところもビック。ゴルファーならタイガー・ウッズ(米国)で、将来は海外でのプレーを視野に入れている。
世代としては畑岡奈紗や勝つみなみら、1998年度生まれの黄金世代の男子版だが、「交流はありません」と、高校時代をフィリピンで過ごしてきたため、「全国に知り合いはあまりいません」。流されずに我流の道を選んできたあたりにも、芯の強さを感じる。「勝てばシード権をいただけるので、優勝目指してやっていきたいです」。残り2日間、アマチュア優勝という偉業達成に挑む新星にスポットライトが当たりそうだ。(文・高桑均)
フィリピンでは知り合いのつてでホームステイ。「以前はツアーのクラフトマンもされていた方で、ジャンボさんのクラブも見ていたと聞いています」という、出会いにも恵まれた。加えて、練習コースには東海クラシックで優勝したアンジェロ・キューやジュビック・パグンサン(ともにフィリピン)ら多くのプロも顔を出しており、「一緒にラウンドしたこともあります」という。「フランキー(・ミノザ)さんとも食事をしたことがあります」と、プロに囲まれての環境も成長の一助になった。
「祖父の影響で始めました。3、4歳だと思いますが、気づいたときにはもうやっていました」と、幼少からゴルフにはまり、中学3年時にはプロを目指すことを決断。腕を磨くためにフィリピンへ渡ったが、この決断が見事に実を結んでいる。日本に帰国し大学1年生として出場した昨年の「文部科学大臣杯」、「朝日杯争奪日本学生ゴルフ」を制すると、今年も「日本学生」のタイトルを獲得。経験してきた武者修行と、この1年の実績を考えれば日本オープン首位の座も不思議ではないといったところか。
いきなりの飛び出しにも至って冷静に受け答え。1人留学で身につけたのはゴルフの技術だけではなく、落ち着き払った強さも感じる。目標とする人は大リーグに挑戦中の大谷翔平。動画投稿サイトで見て、「人間的に好きです、人柄に憧れています」と、目指すところもビック。ゴルファーならタイガー・ウッズ(米国)で、将来は海外でのプレーを視野に入れている。
世代としては畑岡奈紗や勝つみなみら、1998年度生まれの黄金世代の男子版だが、「交流はありません」と、高校時代をフィリピンで過ごしてきたため、「全国に知り合いはあまりいません」。流されずに我流の道を選んできたあたりにも、芯の強さを感じる。「勝てばシード権をいただけるので、優勝目指してやっていきたいです」。残り2日間、アマチュア優勝という偉業達成に挑む新星にスポットライトが当たりそうだ。(文・高桑均)