<日本オープン 3日目◇13日◇横浜カントリークラブ(7,257ヤード・パー71)>
初日に7アンダーをマークし、前日はパープレー、この日もパープレーでトータル7アンダー、首位と4打差で最終日を迎える藤田寛之。ツアー優勝から4年遠ざかり、初日から威勢のいい言葉も出ないが、優勝争いのまっただ中にいても、その姿勢は変わらない。
【関連写真】賞金王となったのも気づけば6年前 やっぱり今より若い?
スコアを2つ伸ばして迎えた16番。残り3ホールで首位の稲森佑貴の背中が見えていた中で、ボギー。18番もボギーとして、一時9アンダーまで伸ばしたスコアも元通り。「9アンダーまで行くと『あしたは最終組で』と思ったりしけど、そこからボギーを打って、やっぱりダメか…、みたいな」と、やはり気持ちが前のめりになることはなかった。
不安、疑心暗鬼、緊張と、2012年の賞金王の口からはマイナス発言が続出。それでも、「リーダーボードに藤田寛之が乗っている。しかも左側に、って思うとうれしかった。くじけそうになる自分がいるけど、そこにいる自分に対して満足感、楽しみがあった」と、久しぶりの感覚には笑顔を見せた。とはいえ、それも一歩引いて見た感想。「藤田、頑張っているなという感じでね」と、素直に喜ぶことは難しい…。
首位の稲森、2位の竹安俊也、そして自身と並ぶ3位の鍋谷太一と上位勢にはツアー初優勝を懸けた若手がそろうが、「初優勝を目指す人と、エネルギー切れの自分と、いい勝負じゃないですか?よっぽど、藤田寛之のほうが不安ですよ」と、最後まで優勝への思いを聞くことはできなかった。
「おじさんも夢を見られる…。チャンスがあったら…。そう思いたいけど、そういうことを考えたら寝られなくなるから考えないようにする」という最終日前夜。「緊張でガチガチになるんじゃないか」と不安ばかりが頭を支配することになりそうだが、ツアー通算18勝の大ベテランの復活を期待するファンのためにも、最後まで熱い戦いを見せてほしい。(文・高桑均)
初日に7アンダーをマークし、前日はパープレー、この日もパープレーでトータル7アンダー、首位と4打差で最終日を迎える藤田寛之。ツアー優勝から4年遠ざかり、初日から威勢のいい言葉も出ないが、優勝争いのまっただ中にいても、その姿勢は変わらない。
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スコアを2つ伸ばして迎えた16番。残り3ホールで首位の稲森佑貴の背中が見えていた中で、ボギー。18番もボギーとして、一時9アンダーまで伸ばしたスコアも元通り。「9アンダーまで行くと『あしたは最終組で』と思ったりしけど、そこからボギーを打って、やっぱりダメか…、みたいな」と、やはり気持ちが前のめりになることはなかった。
不安、疑心暗鬼、緊張と、2012年の賞金王の口からはマイナス発言が続出。それでも、「リーダーボードに藤田寛之が乗っている。しかも左側に、って思うとうれしかった。くじけそうになる自分がいるけど、そこにいる自分に対して満足感、楽しみがあった」と、久しぶりの感覚には笑顔を見せた。とはいえ、それも一歩引いて見た感想。「藤田、頑張っているなという感じでね」と、素直に喜ぶことは難しい…。
首位の稲森、2位の竹安俊也、そして自身と並ぶ3位の鍋谷太一と上位勢にはツアー初優勝を懸けた若手がそろうが、「初優勝を目指す人と、エネルギー切れの自分と、いい勝負じゃないですか?よっぽど、藤田寛之のほうが不安ですよ」と、最後まで優勝への思いを聞くことはできなかった。
「おじさんも夢を見られる…。チャンスがあったら…。そう思いたいけど、そういうことを考えたら寝られなくなるから考えないようにする」という最終日前夜。「緊張でガチガチになるんじゃないか」と不安ばかりが頭を支配することになりそうだが、ツアー通算18勝の大ベテランの復活を期待するファンのためにも、最後まで熱い戦いを見せてほしい。(文・高桑均)