＜ブリヂストンオープン 事前情報◇17日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース（7119ヤード・パー71）＞

国内男子ツアーも、あす開幕する「ブリヂストンオープン」を入れて残り7戦。現在、賞金ランキング1位を走る今平周吾が、初の賞金王に向けてツアー2勝目を目指しているが、練習ラウンドを行ったこの日は、ある塾に駆け込んだ。

【写真】そしてこちらは、小学生に講義中の石川遼

昨年の「関西オープン」でツアー初優勝を果たしてから1年半、勝利から遠ざかる今平。「とにかく今は勝ちたいです」とのどから手が出るほど勝ちを望んでいる。この日は「前日決めました。スタート表にジャンボさんの名前があったので、そこに名前を書きました」と、ジャンボこと尾崎将司との練習ラウンドが実現するはずだったが…。

朝、スタート時間が迫ってくると、なんとジャンボは「若い者とは回れない！」と先に1人でスタート。今平も「先に行っちゃいました」と落胆したが、それで終わるわけにはいかない。16番にいるジャンボを見つけると、走って駈け寄り、「お願いします！」と、ジャンボ塾に無事入校することができた。

そこから3ホールはみっちりジャンボの教えを受ける貴重な時間。「僕はアプローチのときにフォロースルーでヘッドが上がってしまうクセがあるんですが、ジャンボさんから、『それだと距離感が安定しないからヘッドを低く出せ』といわれました」。このときジャンボが使った言葉が「それじゃLPGAだ！」。これには今平も苦笑いをするしかなかったが、その後は低く、ほどよくスピンの効いた球を連発した。