「自分の感覚ではバンカーの目玉と変わらないなと思っていたので、ウォーターショットはリスキーという印象はなかった」と当時を振り返った石川。その考えから、セカンドショットはあえて刻まずに、7番アイアンを握り、積極果敢に池を越えてのグリーンオンを狙った。結果的にグリーンには届かず、球は斜面を転がり池に落ちたが、大きな水しぶきをあげながらのウォーターショットはピン3mの位置にピタリ。その後これを2パットで沈め、8mのバーディパットを決めた深堀を振り切り、歓喜のガッツポーズを見せた。
2位に終わった深堀にとっても、「会場に来るたびにあの時のことは思い出す」と印象深いシーンとなっている。そしてあの場面を「競技の枠を超える選手が現れたことを印象付ける、ゴルフ界が大きく変わった一つのシーン」と断言した。自身が決めたバーディパットについては「そう簡単にプロは勝たせるもんじゃない、という気持ちがどこかにあったと」と振り返る。プロ転向初年度の“ルーキー”に見せたプロの意地が、あのプレーをさらに印象深いものとして演出した。
深堀は「今だったらどう攻めるのかな?とは考える」と話した石川のセカンドショット。これについてその張本人は、「あれは想定の範囲内で止まってくれたし、とてもいいセカンドショットだった。あれをもう1回打てるかというと難しいとは思う」という補足もしたうえで、「今あの状況でも、同じ判断をする」と話した。
今後もゴルフファンの間で語り継がれていくであろう名シーンが生まれた地で、再び4日間の戦いが始まる。記憶に残るプレーが数多く生み出されることも期待し、最終日まで各選手の一打一打に注目したい。(文・間宮輝憲)
2位に終わった深堀にとっても、「会場に来るたびにあの時のことは思い出す」と印象深いシーンとなっている。そしてあの場面を「競技の枠を超える選手が現れたことを印象付ける、ゴルフ界が大きく変わった一つのシーン」と断言した。自身が決めたバーディパットについては「そう簡単にプロは勝たせるもんじゃない、という気持ちがどこかにあったと」と振り返る。プロ転向初年度の“ルーキー”に見せたプロの意地が、あのプレーをさらに印象深いものとして演出した。
深堀は「今だったらどう攻めるのかな?とは考える」と話した石川のセカンドショット。これについてその張本人は、「あれは想定の範囲内で止まってくれたし、とてもいいセカンドショットだった。あれをもう1回打てるかというと難しいとは思う」という補足もしたうえで、「今あの状況でも、同じ判断をする」と話した。
今後もゴルフファンの間で語り継がれていくであろう名シーンが生まれた地で、再び4日間の戦いが始まる。記憶に残るプレーが数多く生み出されることも期待し、最終日まで各選手の一打一打に注目したい。(文・間宮輝憲)