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「胸を張ってプロと言えない」“苦労人”木下裕太の11年間

「胸を張ってプロと言えない」“苦労人”木下裕太の11年間

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年10月29日 07時02分

マイナビABCチャンピオンシップ 最終日◇28日◇ABCゴルフ倶楽部・兵庫県(7217ヤード・パー72)>

川村昌弘とのプレーオフまで及ぶ激闘を制し、プロ11年目でツアー初優勝を飾った木下裕太。優勝が決まった瞬間、その場にしゃがみこみ男泣きした32歳のゴルフ人生は、決して順風満帆とはいえないものだった。

【写真】イーグルパットを決めてしゃがみ込む木下

「いつゴルフをやめてもおかしくない状況だった」と試合後に話した木下。千葉・泉高在学時には「関東ジュニア」などで優勝。日大進学後には国体で団体優勝に貢献するなどアマで実績を積み、大学中退後の2007年にプロ転向を果たした。

だが、その後は長年下部のチャレンジツアー(現Abema TVツアー)を転戦。09年の「トーシンチャレンジ」でプロ初勝利をあげたものの、そこからはなかなか芽がでなかった。当時の心境を木下は「心が折れかけていた。『試合に出ても赤字か』とか考えたり。こんな後ろ向きの状態なら出ないほうがまし」と振り返る。プロゴルファーでありながら、稼げない現実。「胸を張ってプロと言えないのがつらい。赤字のくせに何がプロだって。仕事になっていない」。こんなことを6、7年考え続けた。

そんな木下の転機になったのが16年のQT(予選会)だった。それまでは受験しても「最終まで行っただけで満足していた」と、レギュラーツアー出場権の獲得には至らず。そこで「35位以内に入れなかったらゴルフをやめよう」と覚悟を決めた。そして18位で出場権を獲得。レギュラーに本格参戦を果たした17年シーズンは、シード権こそ逃したものの約929万円(賞金ランク83位)を稼いだ。暗かった道にようやく光が差した。

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